結婚解消記

解説

「女性に捧ぐ」「狼火」のフランク・ロイドが監督した映画で、「帰って来た恋人」等の原作者アーネスト・パスカルが、自作の小説を自ら脚色したものである。主役は「天才の妻」「猟奇ホテル」のビリー・ダヴで「歓呼の涯」「タッチダウン」のチャールズ・スターレット、「母性」のロイス・ウィルソン、「極楽特急」「月世界征服(1931)」のエドワード・エヴァレット・ホートン、「情熱のメキシコ」「疑惑晴れて」のメアリー・ダンカンが助演する。撮影は「六月十三日の夜」「歓呼の涯」のハリー・フィッシュベックが当たっている。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:The Age For Love

ストーリー

シーン・ハードは現代的なニューヨーク娘で、出版業者ホレース・キーツの事務所に働いていた。彼女はニナ・ドネットの小宴で紹介されたダッドリー・クロームという青年と恋し合うようになった。彼女は恋愛や結婚について中々新しい考え方を持っていたがダッドリーはその反対の意見だった。しかし彼はジーンを説いて夫婦になりさえすれば思想の相違などはすぐに折合えると主張して、ついに結婚した。ジーンはキーツの事務所をやめて家庭の人となったが、会社に出た夫の留守を一人でじっと守っていることは彼女には耐えられない退屈さだった。それを不満に思い始めた彼女はある日往来でニナに合い勧められるままにキーツの事務所を訪れた。キーツは喜んで、彼女が去った後事務が渉らず腐っているから是非もう一度働いて呉れと頼んだ。その夜ダッドリーは昇給して有頂天だったがジーンは自分をもう一度働かせて呉れと頼むのだった。ダッドリーは仕方なく承知した。それからのジーンは仕事に熱中して家庭を疎そかにし始めた。夫の存在をさえ無視し勝ちなジーンの態度に憤ったダッドリーと彼女との間には口論が交わされることが度重った。そしてある日二人の仲は最後のところまで行った。二人は離婚した。ダッドリーはシルヴィア・ピアスンという彼の理想とする型の女性と結婚し一子を儲けた。ジーンはキーツの片腕として仕事に熱中した。しかし二人は幸福ではなかった。二人はやはり愛し合っていたのだ。ある夜劇場で逢った時ダッドリーはジーンに未だに愛していることを告白し、彼女のアパートへ行って、その夜を共に過したのである。その翌晩ジーンはダッドリーの家庭を破壊することを怖れてキーツと共にパリへ赴いた。だが華のパリの生活も恋する人なき彼女には侘びしいのみだった。そこへダッドリーが現れた。彼はシルヴィアの手紙を持っていた。「愛なしに幸福はありません、私は坊やと一緒に居れば幸福です、貴方も彼女と一緒になれば幸福になれるでしょう」と書いてあった(ユナイテッド・アーチスツ社輸入)

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