黒潮に鳴る心

解説

「女は要らねえ」「晩餐八時」のエドモンド・ロウと「戦時特派員」「恩讐」のジャック・ホルトが主演する映画で、ベン・G・コーンの原作をエセル・ヒルとブルース・マニングが共同脚色し「南瓜とお姫様」「美人探し」のアール・C・ケントンが監督に当たり、「突進大飛行船」のジョン・ステューマーが撮影したもの。助演者は「恐怖の夜」のベラ・ルゴシ、新人フローレンス・ライス、フォーレスター・ハーヴェイ、ミッチェル・ルイス、J・ファーレル・マクドナルド等である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:The Best Man Wins

ストーリー

潜水夫ニックとトビーは大の仲良しだったが、ニックは水上警察署に勤めることになった。赴任の前夜繁留船の錨が壊れて船が危険に瀕したのでニックは暴風を冒し、水底に潜って作業中浮遊材木に挟まれて身体の自由を失ってしまった。トビーはこれを救ったがそのとき自分の片手を失ってしまった。2人は共に小学校訓導のアンに思いを寄せていたがアンはトビーを好ましく思っていた。トビーは自分の不具を恥じて行方を晦まし、ひがみから悪の仲間に入り喧嘩出入りから仲間を殺してしまった。しかしニックの情けで見逃して貰い、ボエム博士一味の潜水夫密輸団に加わった。博士は魚類採集船を所有し一時海底に投入せる密輸品を潜水作業によって引き上げるのである。ニックはこの一味を監視して手入れの準備をしていた。トビーはアンの忠告から悪の仲間から足を洗う決心を固めたので、ボエム博士は仲間の機密の漏れを恐れ、潜水を利用してトビーの殺害を計り、トビーの潜水中送気線を切断してしまった。ニックは密輸の確証を握り、博士一味の後を追い、これを一網打尽にした。そのおりトビーの危機を知って救い出そうとするがトビーは全てを観念し、アンをニックに譲る心から自ら海底の藻屑と消えてしまった。

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