ギャングの肖像(1961)

解説

禁酒法時代のアメリカを舞台としたギャング映画。ハリー・グレイの原作をハワード・ブラウンが脚色。監督に当ったのは「札束とお嬢さん」のジョセフ・ペヴニー。撮影をジーン・ポリトが担当。音楽をマックス・スタイナーが受け持っている。出演するのは「シマロン(1960)」のヴィック・モローの他、レイ・ダントン、エスリー・パリッシュ、ピーター・ブレック、ロバート・マックィニーなど。

1961年製作/アメリカ
原題または英題:Portrait of a Mobster

ストーリー

アメリカに禁酒法が施行された1927年――ニューヨークのブロンクスに住む24歳のダッチ・シュルツ(ヴィック・モロー)は、相棒のボー・ウェッゼルと大親分レッグズ・ダイヤモンド(レイ・ダントン)に近づき勢力を伸ばそうとした。あるよ、ダッチはダイヤモンドに無断で密造酒屋を殺し、彼の怒りを買って縁を切られた。警察ではコービン警部とブレナン刑事(ピーター・ブレック)がダッチを逮捕したが、誰も後難をおそれ証言せず、釈放せざるを得なかった。ダッチは被害者の葬式に出席し、娘のアイリス(レスリー・パリッシュ)に心惹かれた。が、彼女はブレナン刑事を愛していた。ダッチは独立して密造に乗り出した。悪徳弁護士フェリスの紹介で、彼は政界のボス、マクマーンに会い、ブロンクス一帯の権利を得、代償に多額の金を提供する契約をした。かくしてダッチはダイヤモンドと真正面から対立することになった。アイリスを忘れられぬダッチは、素性を隠して彼女をデイトに誘った。ある夜ダッチからダイヤモンドに寝返ったコールに襲われたダッチとアイリスは負傷した。新聞でダッチの身元を知ったアイリスはブレナンとの結婚を急いだ。ダッチは警察の追求が激しくなったので買収した署長に命じコービン警部を転勤させた。彼の勢力は大いに増大した。アイリスとブレナンの新婚家庭に脅迫の手が伸びた。やがて家庭内に金のことで争いが起こるようになった。金欲しさにブレナンはダッチに買収された。ダイヤモンドはダッチに殺された。アイリスはブレナンと別れ、ダッチの情婦になった。コールはダッチを狙ったが、逆に殺された。特別検事ガスリーはギャング団一掃に立上がった。アイリスは父殺しの犯人がダッチと知り、家を出てガスリーに報告した。ダッチは脱税で告発された。競争相手のパラゾは、彼の拘留中の面倒をみようといい、条件にダッチの1の子分ウェッゼルを殺せといった。ダッチは承知し、酒場にウェッゼルを呼び出した。そこにパラゾの雇った殺し屋が来た。ウェッゼルを射った殺し屋はダッチに銃を向けた。ボーはダッチを殺し屋と間違えて射った。2人は折り重なって死んだ。

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