金髪の歌

解説

「紳士は金髪がお好き(1928)」に主演したルース・テイラー嬢とジェームズ・ホール氏との第1回共演映画で「アビーの白薔薇」の作者アン・ニコルズ女史作の喜劇を映画化したもの。脚色にはフランク・バトラー氏とギルバート・プラット氏が協力し「彌次喜多探偵の巻」「乱暴ロージー」のフランク・ストレイヤー氏が監督した。助演者はかつてパラマウントのスターだったライラ・リー嬢、ハリソン・フォード氏、ウィリアム・オースティン氏、アイヴィー・ハリス嬢ウェード・ボトラー氏等。因みにジェームズ・ホール氏の最近出演映画には「四人の息子(1928)」「娘十八爆発時代」等がある。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:Just Married

ストーリー

ロベルタ・アダムスは金髪の可愛らしいアメリカ嬢である。彼女は伯父さんと伯母さんとが決めた許婚者のパーシー・ジョーンズを別に愛してはいないが、伯母さんが躍起になってせき立てるので巴里へ婚礼調度を買いに来ていよいよ紐育へ帰ったら結婚式を挙げることになった。ところがパーシーは浮気者で巴里の衣装モデルのヴィクトワアルと一寸した関係があったが、棄てられたヴィクトワアルは大変な情熱家で男を追いかけてアメリカまでも行く決心をする。ロベルタはパーシーがヴィクトワアルに追い廻されているので一人で波止場へ来ると、そこにボストンの富豪の伜ロバート・アダムスが酔っ払って船室解約のことで事務長と口論しているのに出会った。生醉は金髪令嬢に惚れるが、此の船には彼の友人ジャック・スタンリーが新婚の花嫁と乗り組むので、更に何となく二人で飲んでため泥酔してしまう。そこへヴィクトワアルもやって来てこっそり乗船する。乗らないはずのロバートも酔っ払って乗ったのをボーイが間違えてロベルタの室へ案内する。翌朝二人は顔見合わせて吃驚したが二人とも同姓で名の頭文字がRなので此の間違いが起こったと判った。併し男女同室して一夜を明かした以上これが人に知れては大変と気を揉む。ところへジャックがやって来て仔細を聞き何とかうまく繕うことに相談が纏まる。一方ジャックの花嫁はヴィクトワアルを夫の情婦と勘違いしていたところへ事務長の眼を逃れてとまどいしたヴィクトワアルがジャックの室に飛び込む。縁は異なものロバートとロベルタは愛し合って秘かに結婚することに決まって船長室で船長に結婚させて貰う。その立会人に呼ばれたのが偶然ロベルタの祖父祖母だったがロバートの身分を聞いて伯母さんは承知した。が飛び込んで来たパーシーが反対しようとすると追いかけてヴィクトワアルが飛び込んで彼に抱き付いたのでとうとう二組の結婚が行われる。それでジャックの新妻もやっと焼き餅が納まった。

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