キング・ソロモン(1950)
劇場公開日:1952年2月8日
解説
「冒険」のサム・ジンバリストが製作を担当した1950年度色彩映画で、アフリカ・ロケによる野獣の生態がテクニカラーに収められている。英国の大衆作家ヘンリー・ライダー・ハガードの原作を「緑園の天使」のヘレン・ドイッチェが脚色、「第七のヴェール」のコンプトン・ベネットがアンドルー・マートンと共に監督した。撮影はロバート・サーティースである。主演は「黒水仙」のデボラ・カー、「情炎」のステュワート・グレインジャーを中心に「凸凹お化け騒動」のリチャード・カールソン、最近低製作費で「ピック・アップ」を作り注目されたヒューゴー・ハースらの他、現地原住民が出演する。
1950年製作/103分/アメリカ
原題または英題:King Solomon's Mines
配給:MGM日本支社
劇場公開日:1952年2月8日
ストーリー
アフリカ一の名案内人アラン・クォーターメイン(ステュワート・グレインジャー)は、エリザベス・カーティス(デボラ・カー)という美しい婦人から、人跡まれな蕃地カルアナ地方探検の依頼を受けた。彼女は1年前失踪した夫を探すつもりで、アランは金のためいやいやながら先導を引き受けた。彼女の兄ジョン(リチャード・カールソン)を交えた3人の白人は原住民を引き連れて壮途にのぼったが、エリザベスとアランはソリが合わず、ことごとに喧嘩した。野獣の襲撃や自然の猛威を排しつつ一行は奥地へ進み、途中アンボパと名乗る原住民を加えてアルアナの集落に着いた。ここで一行は蕃族の餌食にされかかったが、やっと危難を逃れ、更に旅を続けた。重なる苦難を味ううちエリザベスとアランの間にはいつしか恋が生まれた。やがて一行は巨人族ワトシの集落に着き、アンボパが其処の正統の王であることを知った。彼は一行をソロモン王の洞窟に案内した。財宝の中に、エリザベスの夫の死骸が発見された。ワトシで現在王位についているトワラは一行の退路を遮断したが、やっと地下の水路を発見した一行は洞窟を逃れてアンボパに加担、ワトシ一味を倒して彼に王位を継がせた。数日後、新王アンボパに見送られ、アランとアリザベスはジョンと共に文明の世界へ立ち戻った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- コンプトン・ベネット
- アンドリュー・マルトン
- 脚色
- ヘレン・ドイッチュ
- 原作
- H・ライダー・ハガード
- 製作
- サム・ジンバリスト
- 撮影
- ロバート・サーティース
- 美術
- セドリック・ギボンズ
- ポール・グロッシー
- 録音
- ダグラス・シアラー
- 編集
- ラルフ・E・ウィンタース
- コンラッド・A・ネルビッヒ
- テクニカラー・カラー・コンサルタント
- ヘンリー・ジャッファ
- ジェームズ・グーチ