虚言を吐く唇

解説

トーマス・H・インス氏が連合製作家社に加入してから第2回目に発表した作品で、大規模な点においては今までのいかなるインス映画よりも大掛かりであると言われている。ニュース誌はこれを「原作としての欠点、例えば思想的自至人物の性格に実在味の足りないうらみはあるが、技術的方面から見てまず完全な作品と云えよう」と評している。嵐の場面とか、汽船が水雷にふれて爆発する場面等の壮大さは真に驚くべきものがあるという。なおこの映画は日活がある輸入商から買い入れたところいわゆる東洋興行権利なるものが目下来朝中のハリー・オーエンス氏の手にあるので多分公開ができまいという。その代わりオーエンス氏の手で近く公開される運びになっている。1921年2月発売された新しいものである。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:Lying Lips

ストーリー

人生と愛を主題としたもので贅沢に囲まれた我侭な娘ナンシー・アボットと、貧しけれど真に人間としての価値あるブレアー・コーンウォールとの恋物語である。

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