恐喝の街

劇場公開日:

解説

「恐怖のサーカス」のロバート・フェローズが1949年に製作したギャング映画。ティファニー・セイヤーの原作から「前科者」のウォーレン・ダフが脚色、「三人の狙撃者」のルイス・アレンが監督した。撮影は「対決」のジョン・サイツ、音楽は「野性地帯」のヴィクター・ヤングである。主演は「太鼓の響き」のアラン・ラッドで、「雨の朝巴里に死す」のドナ・リード、「鉄のカーテン」のジューン・ハヴォック、「彼と人魚」のアイリーン・ハーヴェイ、「無頼の谷」のアーサー・ケネディ、「平原の勇者」のベリー・クローガーなどが共演。

1949年製作/アメリカ
原題または英題:Chicago Deadline
配給:日本パラマウント映画会社
劇場公開日:1955年12月5日

ストーリー

“シカゴ・クロニクル”の社会部記者エド・アダムズ(アラン・ ラッド)は安ホテルの1室で若い女の屍体を発見し、彼女の手帳にかかれた人々の名前を手がかりとして調査を始めた。電話で数人に当たり、彼女の名前がロジタ(ドナ・リード)であることを知った。ロジタの兄トミー(アーサー・ケネディ)からは、彼女がポール・ジーン・デュアの妻であること、夫婦仲がうまく行っていなかったこと、夫がまもなく死んだこと、トミーとロジタとは年1回、トミーの誕生日に会っていたことを聞き出した。なお、手帳に記された名を手がかりに調べるうち、エドはある結婚式のパーティに行き合わせ、リオナ(ジューン・ハヴォック)という娘と知り合った。彼女は彼の手伝いをしてくれることになった。エドは探索を進め、ロジタが夫ポールの死後ブローカーのブラッキーと恋におちたが、ロジタに邪恋する財界の顔役テムプルに邪魔されたこと、しかし彼女がついにテムプルになびかなかったことを知った。テムプルは腹を立て、ロジタを殴り、失神した彼女を死んだと感ちがいしてギャングのソリーに死体隠匿を依頼した。しかしソリーの子分はロジタの死んでいないことを知って逃がしてやった。その後ロジタ病死のニュースが伝わるとギャングの手で殺人が行われ始めた。まずロジタを逃がした子分、次にテムプルが殺された。いずれもソリーの仕業で、やがてエドもソリーに襲われ、銃弾を浴びて病院にかつぎこまれた。しかし、エドは病院を抜け出してソリーと対決し、ピストルで彼を倒した。ロジタの葬式はエドの手で丁重にとり行われた。

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