歓楽の不夜城

解説

「争闘の熱血」「拳闘王」等の原作を書いたH・C・ウィットワー氏の書き卸したものを、ルーサー・リード氏が脚色し、「女房征服」「漂泊の孤児」等と同じくE・メイソン・ホッパー氏の監督したもの。主役は「恋の関門」「洋上の薔薇」等主演のアニタ・スチュアート嬢、「負けじ魂」等のT・ロイ・バーンズ氏、喜歌劇のスターから映画界に初めて飛び込んだオスカー・ショウ氏等であるが、その他にも有名なジーグフェルド・フォーリス美人合唱団や、ハースト系新聞紙の有名な記者、寄稿家等が多数顔を見せて、米国における興業価値を高めた。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:The Great White Way

ストーリー

拳闘選手ジョー・ケインに雇われた宣伝係のジャック・マレイは、ジョーを有名にするために知恵の有りったけを尽くした。彼はブロードウェイ喜歌劇の花形メイベルをジョーに紹介した。メイベルはジョーの名を聞いても彼が何者であるかを知らなかった。口惜しがったジョーは彼女に賭を申し出る。それによってジョーもメイベルも自分達の仲間から姿を消し、各々自分の専門でない仕事で金を儲けることになり、メイベルはある大百貨店の衣装モデルとなり、ジョーは同じ店の発送係になった。余興が催されたとき、火災起り、メイベルは火炎中に倒れたが、勇敢なジョーに救われ、初めて二人は恋に陥ちる。その事件は二人を一挙に有名にしてしまった。ジョーはメイベルに再び拳闘をしないと約束したので、英国から来た選手の挑戦に応じないので卑怯者と世間から思われる。メイベルの喜歌劇の出資者モートンは、彼女が自分の要求を聞かないため支配人に金を返さなければ興業を中止すると要求し、観客の詰めかけている初日の晩にあわや興業は中止されそうになった。観客中にいたジョーは憤然舞台に飛び上がって英国選手と試合する旨発表し、得た金をモートンに返して興業を始めさせた。いよいよ拳闘試合の当日、ジョウを敗らせて大金を儲けようとした悪人が彼に毒を飲ませたが、ジョーは奮戦遂に敵を破り、勘当されていた父に許されてメイベルと共に父の住む西部に旅立った。批評ーブロードウェイの生活を描いたスピードのある映画で緊張味多く、終始一貫面白い。あらゆる娯楽的要素を含んでいるから、どこへ行っても受ける事疑いない。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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