歓楽の巷

解説

「踊るカレッジ」「モダン出世鏡」のロイス・モーラン嬢が主演する映画で、「浮気発散」「赤い酒」のレイモンド・キャノン氏が原作監督したもの。脚色はチャールズ・R・コンドン氏とフランク・フェイ氏とが共同担任し、キャメラは「炭坑」「明日の結婚」のアーネスト・ミラー氏が担任した。助演者は「浮気発散」「ヨーロッパ突進」のニック・スチュアート氏、「ニュース前進曲」「青春謳歌」のサリー・フィップス嬢、「巴里見るべし」のレックス・ベル氏、「砂漠の生霊」のマリア・アルバ嬢、ホセ・クレスポ氏、アダ・ウィリアムス嬢等である。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Joy Street

ストーリー

アメリカの百万長者の孤児マリー・コールマンはスイスのある女学校でヨーロッパ式の古風な教育を受け、世間のことや男のことはまるで知らないで成長した。彼女が満18歳になると後見人は彼女の亡父の遺言に従ってマリーをカリフォルニアの本邸に迎えた。マリーの幼馴染みのドットはマリーをびっくりさせようと思ってマリー歓迎の底抜け騒ぎ会をコールマン邸で催した。マリーは若い男女の飲酒と大っぴらの恋愛遊戯との放埓三昧にあきれ果てて不快をさえ感じた。しかしジョーという青年にだけは心を惹かれ誘われるままに自動車でドライヴに出かけた。そしてジョーの熱心な求恋にはさすがのマリーも抵抗し難いものを感じたのである。次の乱痴気宴会の時にはマリーも皆に劣らぬモダンガールとなりすまして女蕩しのジュアンと盛んにじゃれ合った。その次は山小屋で夜会を催し、昂じてついに水泳を始めて大騒ぎをやった。未成年者取締の役人達がこの宴会を中止させようと乗り込んで来たので若い連中は殆ど半裸体で自動車に飛び乗って逃走した。マリーはジョーとエディーと3人で自動車に乗りエディーが運転して羊腸のごとき急坂を疾走したが、運転の誤りから自動車は断崖を転落し、3人共重傷を負った。病院に運ばれたマリーは数時間の命しかないと医者が言うので若者達は今さらのように自分達が無茶だったことを悔いた。ジョーだけがマリーの病室に入ることを許された。憂いに沈んだジョーはベッドの上に座しているマリーの元気な顔を見て蘇ったように悦んだ。そして二人はもう決して向こう見ずな無茶なことはしまいと堅く約した。

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