乾杯の唄

解説

ブロードウェイのミュージカル・ショウ演出家としてアール・キャロルと並び称せられるジョージ・ホワイトの「スキャンダルス」の映画化で、ホワイト自身原作を書き総指揮にあたったもの。物語部分の監督には「空中レヴュー時代」のソーントン・フリーランドがあたり、舞踏場面の監督には「流れる青空」のハリー・ラックマンがあたった。なお舞踏振り付けはジョージー・ヘールが担任し、撮影は「生ける人形」のリー・ガームスと「戦争と母性」のジョージ・シュナイダーマンが共同担当した。出演者はラジオ界の人気歌手でジャズ・アーケストラの指揮者ルディ・ヴァリー指揮下の歌手だったアリス・フェイ、「駄法螺男爵」のジミー・デューラント、「当たって砕けろ」のクリフ・エドワーズ、「坊やはお休み」のエイドリアン・エイムス、「めりけん音頭」のグレゴリー・ラトフ、「絢爛たる殺人」のガートルード・マイケル、ディキシー・ダンバー、ウォーレン・ハイマーの面々で、御大ジョージ・ホワイト自身も顔を見せ、配下のダンサー連が出演する。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:George White's Scandals

ストーリー

今日はジョージ・ホワイトの豪華レヴュー「スキャンダルス」の初演以来丁度6ヶ月めの晩である。見物人は陸続と押し寄せてもう切符も売り切れようという騒ぎで、ホワイト自ら切符売り場に立ち現われて働くという有様だ。そこへ新聞記者のリー嬢がホワイトに会見にやってくる。ホワイトは過去の業績を述べるがリー嬢は新しい特ダネが貰いたいという。ホワイトは彼女を招待席に案内してレヴューを見せることにする。舞台ではスターのジミー・マーティンと花形女優のキティー・ドネリーが唄っている。キティーはジミーに恋しているらしいことが舞台上のしぐさにもみえるほどだが、ジミーは単に友達としか思っていない様子である。ジミーは恋などよりも今宵アメリカ全土のラジオ・ファンに唄いかける放送のことで胸が一杯なのだった。圀2人の花形と好一対を那須もはハッピー・マッギリカディーとパッシー・デイの3枚目だった。パッシーは鼻が大きいハッピーに惚れれいるがハッピーはパッシーは鼻もちならぬ女だと思っている、彼自身はキティーに恋しているのでパッシーの片思いは達しられそうもなかった。見物席にはラジオ会社の社長ロレーンとその令嬢バーバラも混じっていた。バーバラはジミーの放送よりもジミー自身に興味を抱いているらしく、彼女は放送専門にしてレヴュー出演を止める様にジミーに勧めるのだった。キティーはそんなことをしてもらいたくないので、バーバラに挑戦的態度に出るのだった。興奮の極キティーはバーバラの頬を打った。それを見たジミーはキティーにバーバラに謝罪せよと要求する。かくてキティーとジミーは仲互いをしてしまう。面当て気味からキティーはハッピーに親しくするとハッピーは良い気になって彼女に結婚を申し込むのだった。するとパッシーも負け抜きになって一座の道化者のステュー・ハートとやにつ濃いところを演じてハッピーに見せ付けた。この騒ぎでレヴューの演出は満足に行きそうもなくなったので、ホワイトは心配して調停に乗り出すこととなった。原因はバーバラ・ロレーンにあることを知ったホワイトは非常手段としてバーバラに弄ばれた男たちを一人ひとり呼び寄せた。そしてジミーの前でその連中をしてバーバラに恨みにたけを述べさせたのである。これでジミーは初めてキティーの誠実がわかったのだった。舞台ではジミーとキティーが結婚する幕だ。ホワイトは本物の牧師を呼んで2人を結婚させたのである。これで四方八方まるく収まったのである。

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