神我に二十銭を賜う

解説

ディキシー・ウィルソン氏作の物語をジョン・ラッセル氏が改作しエリザベス・ミーハン女史が脚色し、「ボー・ジェスト(1927)」「シンデレラ物語」等と同じくハーバート・ブレノン氏が監督したもので、「心の合鍵」「生けるパスカル」「燃ゆる唇」等出演のロイス・モーラン嬢、「曲芸団」「サタンの嘆き」「燃ゆる唇」等出演のリア・デ・ブテイ嬢、「自動車恋愛」「地下鉄サデイー」等出演のジャック・マルホール氏及び「雨製造者」「狂乱船」等出演のウィリアム・コリアー・ジュニア氏が共演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:God Gave Me Twenty Cents

ストーリー

水夫スティーブ・ドーランは友達のバーニイ・タップマンの母親の家にいるカッシー・ラングという女と親密にしていたが、カッシーが牢屋に打ち込まれていた間に彼はメリーというかわいい小娘と恋仲になり遂にスティーブはメリーと結婚した。カッシーがすれつ枯らしの酒場の女なのに比べるとメリーは天使のような純真な乙女だった。スティーブは彼女と結婚すると共にデユフウルの家に下宿して楽しい幾日かを送った。スティーブの船が出帆する日はカッシーが出牢する日だった。カッシーはスティーブが結婚したと聞いても彼を思い切れなかった。そしてスティーブに香港へ連れて行ってくれと頼んだ。それを彼に拒絶されたカッシーは賭けをして彼を脅かして遂に彼と共に香港へわたることにした。出帆間際にこうしたいざこざが起こったためスティーブは愛妻メリーにさようならを言う暇もなく汽船に乗らねばならなかった。帽子や煙官や荷物を取りに戻る筈の良人がさようなら一つ言わずに酒場女を連れて出帆したと聞いたメリーは悲嘆の涙に暮れた。途方にくれて埠頭を逡巡していた彼女は不図水際で10銭銀貨2枚を拾った。それで薔薇の花を買ったら意外にも巡査に追われ、誤って怪我をして病院へかつぎ込まれた。病院でメリーは息を引き取ろうとしているカッシーに遇った。カッシーは昨夜スティーブに置いてきぼりにされた上にバーニイの泥棒事件の巻き添えを食って狙撃され瀕死の重傷を負ったのだった。カッシーは苦しい息の下から自分とスティーブとの経緯を残らずメリーに語らったので、メリーは始めて事情が解り愁眉を開いて良人スティーブの帰来を待つことになった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く