彼女は僕を愛さない

解説

「恋と胃袋」「虹の都へ」のビング・クロスビーが「生活の設計」「南風」のミリアム・ホプキンソと共に主演する映画で、エドワード・ホープの小説とハワード・リンゼイの戯曲を素材として「恋の手ほどき(1933)」「坊やはおやすみ」のベンジャミン・グレイザーが脚色し「三角の月」「生の創め」のエリオット・ニュージェントが監督に当たり、「恋と胃袋」「あたしは別よ」のチャールズ・ラングが撮影している。助演者は「絢爛たる殺人」のキティー・カーライル、「可愛いマーカちゃん」のリン・オヴァーマン、「第三の恋」「新世紀」のエドワード・ヌージェント、「罪じゃないわよ」のウォーレン・ハイマー、「若草物語(1933)」のヘンリー・スティーブンソン、「かぼちゃ太夫」のジュディス・アレン、「ロイドの大勝利」のジョージ・バービア、「世界拳闘王」のヴィンス・バーネット、「妾は天使じゃない」のラルフ・ハロルドという顔触れである。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:She Loves Me Not

ストーリー

フィラデルフィアのキャバレエでコーラス・ガールをしていたカーリイ・フラッグは、ギャングの殺人事件の証人として警察に呼び出されるのを恐れて、町を逃げ出して紐育ヘ行こうとしたが、大学町のブリンストンまでしか切符が買えなかった。ブリンストンで下車して大学街をさまよっているまに空腹に耐え兼ねてポール・ロートンという学生の部屋に飛び込んで、事情を話して匿ってもらうことになった。ポールの親友バズは、ポールに相談されて、彼女に男装させ、自分の部屋を彼女に与えた。そしてバズは父のスーパーサウンド映画会社社長ジョーンズ氏の許へ、彼女を雇う様に依頼する為に出頭した。ポールは音楽に趣味を持ち、作曲家として立つ野心を持っていたが、カーリーが邪魔をするので彼女と喧嘩してしまう。カーリーがこの寄宿舎に匿れていることは酒の密売者の密告でフィラデルフィアのギャングの知る所となり、ギャングの手下のマックが、彼女を殺す使命を帯びてブリンストンに乗り込んできた。一方バズは父を説き、宣伝部長のマクニールは、その女が新聞がかき立てているコーラス・ガールのカーリーであることを知って、宣伝価値充分と認め、契約するためにブリンストンにやって来た。ポールは校長の娘ミッヂと知り合い仲良しになったが、ポールの許婚フランセスは、ミッヂをカーリーと間違えて、彼女を侮辱したので、ミッヂは立腹して立ち去った。所がギャングのマックがフランセスをカーリーと間違えて誘拐しようとしたので、今度はフランセスがポールとの婚約を破って去ってしまった。マッグはやっとカーリーを発見したが、カーリーの救助に駆けつけたポールの為に殴り倒された。そこへ宣伝部長のマクニール、大学の校長マーサー先生などがやって来て、大騒動となり、ポールとバズは退校させられたが、学生の猛烈な復興運動が起こって、結局校長先生は2人をゆるすことになった。カーリーはスーパーサウンド映画会社のスターとなり、名女優気取りで宣伝写真を撮りにやって来たが、そのときはポールとミッヂとは相抱いて幸福に酔っていた。

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