賢い牝鳥

解説

「他人の靴」「ラホマ」などの後、「紫衣の乞食」の前にエドガー・ルイスが製作した社会劇で、主役はフォックスのスターであったグラディス・ブロックウェル。そのほかウォーレス・マクドナルド、リリアン・リッチらも出演する。1880年代のアリゾナを背景とし、母の愛の強さを説いたハリー・ソルターの原作である。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:The Sage Hen

ストーリー

ジェーン・クロフトは汚れた女として賢い牝鶏と呼ばれ村人から杖や石で追い立てられた。途中インド人に襲われ傷ついた彼女は、幼い子供を救うため馬の背に結んで村へ帰した。子供はラッド夫人に養われることとなる。ジェーンはジョージ・サンスンに救われ、その家政婦となって彼の幼い娘ステラの養育に全力を捧げた。歳月は流れステラは美しい娘となった。ジェーンはサンスンの遺産および助けた中国人が発見した金鉱の権利を半分もらって富裕な暮らしをしていた。金鉱の風評が広がってクレイニーとグロートという、彼女の過去を知る2人の男がこの町へ来た。クレイニーは中国人を殺したが、これを見ていたジェーンは過去をあばくと脅かされて沈黙を守らねばならなかった。彼女はまた政府の命でこの地へ来たジョンラット中尉が我子であることを知った。中尉とステラとは恋におちいる。クレイニーとグロートとは波乱の後に彼女の潔白が証され、悪人の惨死となり、若い2人は愛に輝く母の腕に抱かれて前途幸あれと祝福される。

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