寡言の男

解説

ウィル・レイノールズの原作を殆どほかのハート映画のすべてと同じくランバート・ヒルヤーが監督、脚色した。ウィリアム・S・ハートは空前の3役演出を試み、相手としては「タイガー・マン」「我利我利イェーツ」などと同じくジェーン・ノヴァックが出演する。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:Three Word Brand

ストーリー

それは今から遥か昔の出来事である。西部開拓者ベン・トレゴはインド人の襲撃に合い、双児の息子達を逃し、火薬に火を放ってインド人もろとも粉砕されてしまったのである。その2人の息子達はそれぞれ救われて離れ離れに成長した。1人はマースデンと呼ばれて今はユター州の知事。ほかの1人は口数少なきため「3語」のブランドと渾名されてジョージ・バートンとともにある牧場を経営していた。勿論お互いに知る由もなかったのである。バートンの妹エセルはブランドを乱暴者として嫌っていた。彼らの牧場の隣りなる牧場の経営者達はバートンに殺人のぬれぎぬを被せて投獄した。それは州が権利を持つ水の供給権を自らの手に収めんとする悪策を、バートンとブランドとが反対したがためである。州の知事なるマースデンはこの請願を許す前に検分に来たが、ブランドは自分とマースデンと似ているのを見て、現在の兄と知らず部下をして知事を5日間監禁せしめ、自ら知事に扮して悪請願をしりぞけ、バートンを放免する。一方隣りの牧場の悪人達はマースデンをブランドと見誤って撃った。ブランドは帰って我身の素性を知り、奇しき兄弟の再会をなし、今は彼を慕うエセルと結婚する。

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