隠れた眼

劇場公開日:

解説

ベトナード・ケイリック作の探偵小説の主人公盲目探偵マクレーンを主役とした探偵映画で、ストーリーはジョージ・ハーモン・コックスが書きおろし、ハリー・ラスキン協力脚色し「下町天国」のリャード・ホーフが監督、レスター・ホワイトが撮影した1945年作品。主役は「恋文騒動」「パーキントン夫人」のエドワード・アーノルド。

1945年製作/アメリカ
原題または英題:The Hidden Eye
劇場公開日:1949年11月

ストーリー

美しい孤児ジョーン・ハムブトンは、復員した青年バリー・ギフォードと恋仲で、婚約の間柄である。ある夜ジョーンの伯父ロドニーに結婚の許可を得るためにバリーが行って見ると伯父は殺されていた。一足遅れて行ったジョーンも驚いたが、バリーを疑う気はなかった。室内には珍しい香水のにおいが微かに漂っており、アーレン樹の掟うんぬんと記した紙片が残されていた。アーレン樹はスマトラ特産の植物で、バリーの父はスマトラでロドニーおよびアーサーのハムブトン兄弟と、共同事業中に慘死したのである。ジョーンは香水の浸みている布片を、親戚に当たるダンカン・マクレーンに持って行って事情を打ち明けた。彼は盲目の探偵である。スマトラで金もうけをした仲間ではただ1人の生仔者アーサーにマクレーンは危険を予告しに行く。そこにはジョーンの後兄人トレドウェイも来ていて、探偵の言に賛成した。ところが伯父は、ジョーンとバリーが泊まって警戒していたのに殺されてしまった。遺産の相続人はジョーンであるため、その婚約者バリーは容疑者として警察に拘留される。マクレーンは例の香水が杉の一種から抽出したものであり、それがトレドウェイが関係している養毛剤会社で香料として用いていることを突きとめる。トレドウェイはハムブトン一族を皆殺しにすれば、ジョーンが全財産を相続するので、後見人の彼はそれを自由に出来るわけである。その邪魔者たるバリーを犯人であるように状況証拠をこしらえているのだと、盲目のマクレーンは推定した。しかし証拠がない。一方トレドウェイもマクレーンが気づいたと知った。マクレーンはわざと敵の計略に乗り、愛犬フライデーと共に捕らえられる。弁護士であるトレドウェイは警察に交渉してバリーを釈放させ、彼がジョーンを殺しに行くかも知れぬから警戒せよと告げて、ハムブトン邸を固めさせる。一方部下を警官に変装させて、バリーをジョーンがねらわれているからとだましてしまう。恋人を救わんとかけつけるバリーを、警戒中の警官隊に射殺させようという企みである。マクレーンはフライデーと共に脱出して急行し、バリーを助けると共にトレドウェイの犯行を立証して事件を解決した。

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