開放娘

解説

「マネキンの夢」「高速度尖端娘」と同じくウィリアム・ボーディン氏監督作品で、アーネスト・パスカル氏作の小説を「野球王」「青春狂想曲」のレイ・ハリス氏が脚色した。主演者は「医者の秘密」「情炎の美姫」のH・B・ワーナー氏、「世話女房」「ローンウルフ」のロイス・ウィルソン嬢、「ギャング・ワー」「寝巻」のオリーヴ・ボーデン嬢で、ハラム・クーリー氏、ジェームズ・フォード氏、キャスリン・ウィリアムス嬢、アイリーン・マニング嬢等が助演している。キャメラは「愛の曳綱」「闇の巷」のアーネスト・ホーラー氏担当。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Wedding Rings

ストーリー

イーヴ・クィンは恋愛を遊戯と心得て自分の美貌を活用して男を 誘惑し、相手が彼女に夢中になったところで肘鉄砲を食らわせては快哉を叫ぶという残忍性を帯びた娼婦型の女であった。ところがイーヴの姉のコーネリアは全然反対な性質で慎ましい思いやりのある優しい婦人で美術を愛好していた。彼女はかなりに立派な美術品蒐集家で、その秘蔵の絵画を富豪リュイス・ダイクに所望されたことがあった。コーネリアは譲るのを断ったが同好の知己となって静かに美術清談をして心を慰めた。メドーズと遊び暮らして金に窮したイーヴは結婚の贈り物までも入質してしまった。しかもメドーズが裏書きした質札がダイクの手に渡ったのでさすがの彼も離婚を決した。コーネリアは憔悴したダイクを優しく労った。

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