女は要らねえ

解説

「謎の真空管」「藪睨み武勇伝」と同じくエドナンド・ロウ、ヴィクター・マクラグレン共演喜劇で、ジョン・マイクル・ストロング作の小説に基づき「僕の自叙伝」のデルマー・デイヴスがグラント・リーンハウツと共にストーリーを書き、「めりけん音頭」のルー・プレスローと共同してデーヴィスが脚色し、「恩讐」「魔の海底」のアルバート・S・ロージェルが監督にあたった。助演者は「白馬王国」のサリー・プレーン、「第1年」のミナ・ゴンベル、ハロルド・ヒューバー、J・P・マッゴワン等。撮影は「白い肉体」「鷲と鷹(1933)」のハリー・フィッシュベックと「唄へ!踊れ!(1933)」「深夜の紳士」のテオドル・スパークールの共同担当。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:No More Women

ストーリー

「ペリカン号」と「ホーク号」とは共に難破船を引き上げることを商売にしている船で「ペリカン号」にはフォーティ・ファゾムス、「ホーク号」にはスリー・タイムという腕利きの潜水夫がいた。フォーティ・ファゾムスとスリー・タイムとは商売仇でありながら、仲の良い喧嘩友達で、どこの港でも女を中に挟んで罪のない喧嘩をするという様な間柄だった。フォーティ・ファゾムスは腕っ節は強いが大男総身に知恵が回り兼ねるというのか、おしゃれで口先の軽いスリー・タイムに何時も簡単にあしらわれていた。ある時「ペリカン号」の持ち主がヘレンという女に船の所有権を譲った。ヘレンは百貨店の売り子だったが、仕事を捨てて船に乗り込んで来た。荒くれ男ばかりの中に可憐な娘が1人混じった訳だ。騒動の起こらぬ筈はない。スリー・タイムは自ら進んで「ペリカン号」に雇われて来た。そしてフォーティ・ファゾムスとスリー・タイムの間にヘレンを中心に猛烈な競争が始まったことは言うまでもなかった。その頃莫大な金塊を積んだ船が沈んで、2人の競争は女と仕事との2またかけての競争になった。そこへ「ホーク号」の潜水夫アイスバーグに海底で危害を受けた時、フォーティ・ファゾムスが彼を救い管海の引き上げに成功した。しかしヘレンが彼ら2人を兄のように好いているだけだと宣言したのにはさすが自惚れ屋の2人もギャフンと参ってしまったのであった。

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