踊るロマンス

解説

「地下の怪盗」のジャック・ハルバートと「ダム地獄」「二人のメロディ」のパトリシア・エリスが主演する映画で、「舞台裏の戦慄」「紳士渡世」のソーントン・フリーランドが監督した。アーサー・マックレーが書卸し、「ワルツ合戦」「キャラバン」のロバート・リーブマンが脚色してる。歌曲は「キング・ソロモン」「コンゴウ部隊」のミッシャ・ポリアンスキーが書いた。助演はアーサー・リスコ、グージー・ウイザース、シドニー・フェアブラザーその他で、キャメラは「紳士渡世」「ジャン・ダーク」のギュンター・クランプの担当である。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:The Gaiety Girls

ストーリー

パリのコーラス・ガール、ジャネットは、今日も借金取りに捕えられて危うく稽古に遅れそうになっているところへ、通りかかった自動車が彼女に泥をかけた。それは富豪ルネ・マルタンの車だったが、主人は乗っていなかったので、運転手はお詫びのために彼女を劇場まで運んでやった。しかし興業主のジャックは遅刻した彼女を散々怒鳴りつけた上、クビにしてしまった。ところが先刻の運転手も、許可なくして彼女を乗せたため小言を喰い、劇場へ彼女の証明書を貰いに来た。それがどう間違ったものか、百万長者マルタンとジャネットの噂が踊り子たちの間に広がり、とうとう2人は秘密に結婚しているという新聞記事まで飛出した。マルタンは株式界の有名な富豪だが、惜しいかなロマンスを知らぬ頑固一方な男である。この恐るべき噂に彼の会社内の人々は飛上がって驚いたが、その頃ジャネットの方へも、昨日クビを云い渡した主人から鄭重な挨拶で再契約の申し込みがあり、しかも彼女を次のショウでスタアに使うというのである。金策尽きたジャックが、うまく彼女に取り入ってマルタンの出資を仰ごうという魂胆だ。この噂に当惑したマルタンは、ジャネットを詰問するため楽屋を訪れたが、彼を新聞記者ポールと間違えて応対した彼女の無邪気な態度に心を惹かれ、そのまま記者に成りすましていた。しかもジャックがマルタンに紹介してくれと頼むのに困った彼女は、本物のマルタンに向ってマルタンに成りすましてくれと頼んだ。彼は快くそれを聞入れてジャックと会い、多額の出資を引受けることになったので、ジャネットは彼の図々しさに驚いて、実はマルタンは偽者だということをジャックに打明けた。震へ上った彼は警官を呼んで偽者を逮捕させようとする。すでにショウの幕は開かれていて、マルタンは舞台へ逃出すと止むなくそこで素晴らしい踊りを見せて意外な大喝采を浴びた。間もなく警官の証明で彼が本物のマルタンだと判ったので、ジャックの喜びに引換えてジャネットは腹を立てたが、元々愛し合うようになっていた2人なので、やはり無事に納まった。

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