黄金の罠

解説

「氷原の彼方へ」「大北の生」「ふさと」「雪国の掟」などの原作者ジェームズ・オリヴァー・カーウッド原作の例によって雪の北国を題材とした物語で、カーウッドがファースト・ナショナルから発売した最後の作品である。「氷原の彼方へ」「大北の生」と同じくルイス・ストーンが乗馬警官隊レイニー部長に扮し、ウォーレス・ビアリー、メルボーン・マクドウィェルらが出演している。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:The Golden Snare

ストーリー

父が殺されてから、恨み重なる12人の男に片端しから復讐を加え為 、ブラム・ジョンスンはお尋ね者としてフィリップ・レイニー部長以下の乗馬警官から追い回されていた。レイニーは死の床に伏す樵夫から頼りなき小児の世話を頼まれ、その際ブラムが持っていた「黄金の罠」という兎を捕らえる罠をもらった。それは婦人の毛髪で出来ているものである。レイニーは幼児を連れて犯人捜査に出かけセリーという不思議な女と知り合いになり、その小屋に来てブラムに会う。ブラムはセリーと昔からの友達なのである。レイニーは己が使命を遂行しなかった。そしてセリーを奪わんと襲って来たブラック・ドウスン一味と争ったが、掠奪者達はブラムとセリーを犬橇に乗せて連れ去る。ブラムは悪漢と大格闘を演じ身に重傷を被るが悪人を撃破する。彼は死ぬ前にレイニーに彼の今迄の身の上話と、いかにしてセリーを幼い頃救ったかを告白する。レイニーはセリーと幼児を連れて新しい生涯に歩み入った。

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