浮気発散
解説
ラッセル・メドクラフト氏、ノーマ・ミッチェル女史原作の喜歌劇を映画化したもので、数年前「新旧恋の三段返し」という邦文題名で公開された映画と同じストーリーだがこれは発声映画として再び新しく撮影されたもの、ロバート・S・カー氏の脚色により「近代恋愛ごっこ」「赤い酒」のレイモンド・キャノン氏が監督し、ウォルター・カトレット氏が会話をつけた。キャメラは「赤い酒」「空中サーカス」のダニエル・B・クラーク氏の担任で「フォックス・ムーヴィントン・フォリイス」のコン・コンラッド氏、シドニー・D・ミッチェル氏、アーチー・ゴッドラーの3人が歌詞と歌曲をうけもっている。主演者は「ヨーロッパ突進」と同じく、ほかに「ムービートーン・フォーリス」のディキシー・リー嬢、ジーン・ベーリー嬢、リチャード・キーン氏、デイヴィッド・ローリンス氏、ウォルター・カルカット氏、ジェッド・プラウティー氏、イルカ・チェイス嬢、ドット・ファーレイ嬢等が助演している。
1929年製作/アメリカ
原題または英題:Why Leave Home?
ストーリー
旅回りの喜歌劇団のコーラス・ガール、メリー、ビリー、ジャッキーの3人は自動車の事故から3人の学生ディック、ジョーズ、オスカーと知り合いとなり彼女たちは舞台でうたう「ブーム、ブーム」の歌を若者たちに教える。娘たちは晩にまた会う事を約して立ち去るが金のない若者は軍用金の調達に頭を悩ます。或る金持ちの夫人のおつき合いをすれば小遣いが貰えるというオスカーの言葉に残る2名も忽ち賛意を表してその擧に加わる。3夫人は夫というのは揃いも揃った不良老年でその日狩に行くと称して家を飛び出したがその実は新築のロバート・ハウスへコーラス・ガールを連れて遊びにゆこうと企んでいたのである。若者たちが現れた時、3人の夫人たちは夫がどうも家をあけて困るからその足どめの方法として面白い遊びを教わりたいと言う。若者たちは早速「ブーム、ブーム」を教え、もっと気分の出る所へゆこうと彼等はロードハウスへ繰り出す。ロードハウスでコーラス・ガール相手に夫たちが騒いでいるところへ若者や夫人の一隊も乗り込んで来たがそれぞれ覆面をしているので判らない。だがメリーの歌うのを聞いたディックは彼女の正体を知り、夫エルマーの仮面が落ちたのを妻君のエクセルが見るに及んで騒動が起りあわや修羅の巷が出現せんとしたがそれも穏やかに話がまとまって6組の男女は手をとり合って「ブーム、ブーム」をうたう。
スタッフ・キャスト
- 監督
- レイモンド・キャノン
- 脚色
- ロバート・S・カー
- 原作
- ラッセル・メドクラフト
- ノーマ・ミッチェル
- 台詞
- ウォルター・キャトレット
- 撮影
- ダニエル・B・クラーク
- 音楽
- コン・コンラッド
- シドニー・D・ミッチェル
- アーチー・ゴットラー