浮気哲学
解説
ルイス・ジョセフ・ヴァンス氏作の小説をジュリア・クロフォード・アイヴァース女史が脚色し、「武士道華やかなりし頃」「絶世の美姫」等の監督者ロバート・G・ヴィニョーラ氏がMG社第1回作品として監督したもので主役は「3人の女性」「死途の小唄」等出演のポーリン・フレデリック嬢が演じ、「受難のテス」「痴人哀楽」等出演のコンラッド・ネーゲル氏「さすらいの人々」「女房征服」等出演のメイ・ブッシュ嬢、「社交界の誘惑」「幸福の扇」等出演のハントリー・ゴードン氏が共演する他パターソン・ダイアル嬢も助演している。
1924年製作/アメリカ
原題または英題:Married Flirts
ストーリー
ネリー・ウェインは文学好で余り身装に構わぬ女だったので、法律家たる夫のペンドルトン・ウェインは飽き足らず若い美しいジル・ウェザウェルに心を惹かれた。ネリーは夫が倶楽部でジルと接吻しているのを発見し、ジルに詰らぬことをしないでくれと願うと「夫を引きつけてをき得ぬ女は夫を我物にする資格はない筈」と嘲った。その様を見ていたパーリー・レックスはジルに想を打明け強制的に結婚を承知せしめた。引き返して来たペンドルトンは己が愚かさを悟った。ネリーは落胆して離婚を申し出た。1年後ネリーはパラマー夫人として小説家となりフランスドオヴィルで衆目を集めていた。ここで彼女は妻と共に来ているパーリーに出会ったが、パーリーの方では彼女が余り美しいのでネリーとは気付かず心を惹かれた。ネリーはジルに復讐しようと思い立ち共々にアメリカに帰って来た。ネリー否パラマー夫人歓迎宴でジルは夫が夫人に愛を告白しているのを耳に挟んだ。数日後パーリーは妻に離婚を申出た。ジルは拳銃を持ってパラマー夫人を訪れて夫を誘惑しないくれと頼んだ。パラマー夫人は2年前ジルに言われた言葉を報いた。そうして仮面をぬいでネリーに返った。彼女はペンドルドンに貴方とでなければ幸福にはなれないと書送った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・G・ビニョーラ
- 脚本
- ジュリア・クロフォード・アイヴァース
- 原作
- ルイス・ジョセフ・ヴァンス
- 撮影
- オリヴァー・T・マーシュ