裏切りの街角

劇場公開日:

解説

愛してはならぬ女と知りながら、それに惹かれて悪の沼に陥り、遂に暗黒街の銃弾に倒された男の悲劇。ドン・トレイシーの原作から「情欲の悪魔」のダニエル・フックスが脚色、「外人部隊」のロバート・シオドマクが監督、「海底二万哩」のフランツ・プラナーが撮影、「緑の火、エメラルド」のミクロス・ローザが音楽を夫々担当した。主な出演者は、「空中ぶらんこ」のバート・ランカスター、「地中海夫人」のイヴォンヌ・デ・カーロ、「雷鳴の湾」のダン・デュリエ、「非常線(1953)」のスティーブン・マクナリーのほか当時売り出しのトニー・カーティスが助演。

1949年製作/アメリカ
原題または英題:Criss Cross
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1956年8月25日

ストーリー

妻アナ(イヴォンヌ・デ・カーロ)と離婚したスティーヴ(バート・ランカスター)は放浪の末、妻の面影を求めて再び故郷のロサンゼルスに戻る。彼の老母、弟スレイド、幼な友達ラミレス警部(スティーブン・マクナリー)達は、派手好きなアナが無類漢仲間と交際しているのでスティーヴの出現を心配。彼は思い出のナイトクラブ“ラウンド・アップ”で、名うてのやくざスリム(ダン・デュリエ)と連れ添うアナの姿を見、再び妻を忘れようと決心。現金輸送装甲車会社に護衛係として復職した。アンはスリムと自分は友達付合いだけと主張、スティーヴと元のさやに納まる。母親やラミレス警部の忠告も水の泡。ある晩、アナと約束のナイトクラブへ行ったスティーヴは、バーテンから、アナがスリムとユーマへ行って結婚したと聞き再び心に傷手を受ける。だがロサンジェルスを去ろうとユニオン駅へ行った彼は街角でアナに出会う。彼女は夫を見送りにきたのだが、ラミレス警部にスティーブから手を引けと言われ、自暴自棄でスリムと結婚したと告白、彼に虐待されている証拠に背中の傷痕をみせる。スリムはやがて妻の不貞を知り、子分らとスティーヴに迫る。スティーヴは危機を脱するため装甲車強盗を提案。彼らは襲撃の計画を練る。彼は人を殺さないこと、奪った金は等分しようと主張。金を隠す役目となったアナはスティーヴと相談、スリムを裏切り、とある一軒家に潜むことにする。決行の当日、ギャングの襲撃で今一人の護衛係は即死。裏切りと知ったスティーヴは現金を守って応射するがスリムの弾に重傷を負う。病院に入った彼は強盗撃退の英雄となるが、見舞いに来たラミレス警部は真相に勘づき、スリムの復讐に注意しろという。その夜、スティーヴは誘拐されたが、その男を買収し、車をアナの隠れ家に向けさせる。しかしアナは重態のスティーヴを見捨て、金を持ち逃げようとした。そこに現れたスリムの姿。彼の手の拳銃に二人は折重なって倒れたが、一瞬、急速に近づく警察車のサイレンが響いてきた。

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