浮かれ女房

解説

ビートリス・バートン女史作の小説に基づいてチャールズ・ローグ氏が脚色し、「吹けよ春風」「白牙に破りて」等と同じくハーマン・C・レイメイカー氏が監督したもので、主役は「特製鋼鉄人形」「裏表七人組」等出演のマリー・プレヴォー嬢と「特製鋼鉄人形」「男は度胸」等出演のマット・ムーア氏でジョン・パトリック氏、メーベル・ジュリエン・スコット嬢、ゲイン・ホィットマン氏、ジョージ・アーヴィング氏等が共演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:His Jazz Bride

ストーリー

グロリアとディックとは恋し恋されて結婚したが、グロリアの贅沢と遊び好きとにはディックも困却した。彼の友人アレックも妻メイの放埓を同じ様に苦にしていた。グロリアとメイとは意気投合して愈々馬力をかけて金を費った。グロリアは家政を放棄して夫の忠告を耳に入れず昔の恋人スタンリーと歌え踊れの歓楽に耽った、マーティンデールという腹黒い男はグロリアにディックは少し賄賂を取れば金に苦しむ必要はないと告げた。グロリアは夫に賄賂を取って金をくれとせがんだがディックが承知しないので喧嘩をしたりした。一方アレックは造船業者から賄賂を取って財政を立て直したが、其の為航海に堪えぬ船が出来上がった。しかも或る夜観月舞踏会を催すといってグロリアやメイはスタンリーその他の悪友と共にその船に乗って出かけた。アレックはそれを知って驚きディックに事情を打ち明けて加勢を頼んだ。2人が埠頭に来た時には丁度船が出たところだったので二人は飛び込んで船に泳ぎ付いた。彼等が踊り狂う人々に警告した時船は既に浸水し始めていた。スタンリーはグロリアを顧みなかった。彼女は夫に助けられて漸く己が非を悟った。

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