韋駄天グリフィス

解説

レッギー・モーリス氏の監督した喜劇で主役は「いようグリッフィス」「女人禁制」等でお馴染みのレイモンド・グリフィス氏、相手役には「冬の胡蝶」に端役を演じたシャーロット・メリアム嬢が主演する。その他古い喜劇俳優ビリー・フラネー氏が顔を出している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:When Winter Went

ストーリー

読書狂の男が住居を構わぬので吹雪が入って部屋の中が凍ってしまう。彼は「世界 の楽園フロリダ州」という温かい地方の物語を書いた書物を読み耽って現実の寒さを忘れようとした--書中に出る主人公はデイヴィスという休職中の老大佐で、可愛い娘があったが求職者に町の弁護士と地主とがあって、色々と恋敵同士の争いがあり、自然大佐一家にもかなり騒々しい日が続いた。地主は抵当流れをいい立てて大佐に娘との結婚を迫るが娘は地主が大嫌いなのでことは面倒になってきた。読書子もここまで読んできて黙っていられなくなり、想像から遂に書中の人となって、娘の家の下宿人となり、恋の渦巻きの中に飛び込み、大富豪という触れ込みで歓待されることになった。大佐の愛馬が競馬会に出場の日、地主は馬に勝たれては抵常を返されるので、恋に破れ相手に振られるのが辛く、一策を案じ、騎手にアイスクリームでも飲ませ下痢でもさせて出場を不可能ならしめんと企てたが、大佐を始め夫人や娘、町の弁護士まで発奮して各自騎手たらんことを志したが、読書狂先生の奇才により令嬢が騎手となって出場し、巧みに愛馬の第一着の栄誉を得させ、大佐はおかげで莫大な賞金を受け、地主から抵当を受け戻した。さすがの読書子もここまで読んで来ると寒さに耐えず、室内の家具を燃やして暖を取り、尚も読書に耽るのであった。

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スタッフ・キャスト

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