イソベル

解説

「ふるさと」等の原作者ジェームズ・オリヴァー・カーウッド氏の原作で、エドウィン・カリュー氏がジョージ・デイヴィス氏のために撮影したものである。この映画の特徴はプロローグとしてプリズマの7色の写真によって撮影せる雪景色が添えられてあることで、新に発見されたこの天然色写真術を見るためにも興味があろう。主役は今インス映画のスターとなっているハウス・ピータース氏と、純美ジェーン・ノヴァック嬢である。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:Isobel, or the Trail's End

ストーリー

北海航行中の鯨捕獲船に於てスコッティー・ディーンは妻を護るため無法な船長を打ち倒してボートに乗って逃れたが、後に至ってその船長が死んでいたこと、そして彼がその殺人犯人として騎馬警官隊に捜索されているとのことを聞いて驚いた。ウィリアム・マックヴィー部長は雪の中に同僚のトーマス・ペリターといる中に、トーマスが孤独の極煩悶しているを救わんとて、300マイルも距っているフォート・チャーチルの町へトーマス宛に来ているはずの郵便と医薬とを取りに行く。途中激しい吹雪の中で、犬橇に大きな荷物を引かせて苦しむ若い婦人に出会う。ウィリアムは彼女を助け猟師の建てた小屋に避難した。2人は話しあう中久しく優しい女を見なかったウィリアムの心は、この婦人に対する思慕の情で充たされてしまった。北の国に咲く青い花--清純を意味する可憐な花とまで、彼は口を極めて婦人の美しさを讃えた。しかし翌朝彼は婦人のいないことを発見した。置手紙によって彼女こそ自分が捜しているスコッティー・ディーンの妻イソベルであることを知り、仲間の悪警官等に彼女と夫が捕えられることを恐れて彼は2人の跡を追いディーンを捕えた。そして無事仲間の手から救って友人ペリターの小屋へ連れて来た。ここでイソベルは「リットル・ミステリー」と呼ぶ幼な児を生み、ディーンは病に斃れた。彼は職を辞して彼女の許を去った。1年後イソベルが死んだと信じていたウィリアムはモントリオールで再び彼女に廻り会うことができた。幼児を仲に3人は幸福の青い花に包まれて行った。

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