急いだ結婚

解説

「拵へる女」に出演した、チャールス・レイ氏の従弟なるアルバート・レイ氏とエリノア・フェアー嬢とが夫婦役になってフォックス・エキセル映画入社後第1回の作品である。原作は2人の為E・ロイド・シェルドン氏及びJ・サール・ドウリー氏が合作し之をダグラス劇「ヘッディン・サウス」等を監督したアーサー・ロッスン氏が監督して製作したもの、人情喜劇として面白いものである。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:Married in Haste

ストーリー

金のあるにまかせ、金銭を湯水の如く浪費するサム・モーガンに、金の有難味を知らせる為、彼の許嫁のコンスタンスと後見人なるダウナーとは銀行に頼んで最早一文も無いとサムに断って貫う。サムは之が為振出した小切手が全部不渡りと成ったのを見て、始めて働いて金を得なければ成らぬと決心する。そして彼の得た職はある漁業会社の門番であった。彼が齧って居たスペイン語の役に立つ時が来た。あるスペイン人がその獲物を会社に買込もうとする時不正な通訳の為間で儲けられるを見た彼は、門番を止めてからそのスペイン人の許に行って、彼の魚を安く買取り、之をもとの会社に買付けて大分儲けた。後見人は彼が事業に成功したのを喜んで彼の財産を返してくれた。そして、尚彼を喜ばした事は、コンスタンスの心から喜ぶ笑顔であった。

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