荒馬殺到
解説
W・C・タットル氏が原作を書きドリス・マロイ女史が脚色し「侠勇トムソン」「憤激乱闘」等と同じくアルバート・S・ロージェル氏が監督したもので、主役は「揺げ天地も」「鉄拳の威力」等主演のジャック・ホキシー氏が演じ、対手役は「鞍上の快傑」出演の新進スターたるフェイ・レイ嬢が勤め、ウィリアム・スティール氏、クラーク・コムストック氏及び久々でマリン・セイス嬢も出演している。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Wild Horse Stampede
ストーリー
チヌーク・ヴァレーは牧草豊かで牧畜に好適の土地だったが野馬に牧草を食い荒されるので牧牛者は弱っていた。牧牛者の牛耳を取っている他所者のフランク・チャンピオンはこの野馬を殺してしまうことを主張したが、快男児ジャック・パーカーはそれに反対し野馬を囲いの中に追込んで生捕りにするから10日間の猶予を与えよと申込んだ。彼はその仕事が成功すれば馬も相当な値に売れて多少の貯蓄ができるのでかねて恋しているジェシー・ヘイデンと結婚することもできるという算段だった。ジャックは勇み立って巻狩りをやり始めた。ジェシーはある日ジャックの小屋に仔細ありげな婦人がいるのを見て乙女心の一筋にジャックの隠し女と思い込み、かねて彼女に言い寄っていたフランクの結婚申込みに承諾を与えてしまい、早速結婚式を挙げようと町に向って四輪馬車に乗って出掛けた。一方ジャックはようやく野馬を狩り尽くして囲いの中に入れ、さてジェシーを喜ばせようと行ってみると右の始末なので大いに驚き後を追い始めた。ところが囲いの中の野馬は荒れ狂って遂に囲いを破り雪崩のごとく押出してジェシーとフランクの馬車の方向に狂奔し始めた。フランクが気付いた頃は既に遅く馬車は転覆して2人は投げ出された。ジャックは駆り来たって恋人を馬車の下に引き摺り込んで避難したがフランクは馬蹄に蹴られて死んでしまった。ジャックはかの不審な婦人はフランクに棄てられたその妻であることを語りジェシーの承諾を得て彼女と共に幸福な生活に入った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルバート・S・ロジェル
- 脚本
- ドリス・マロイ
- 原作
- ウィルバー・C・タトル
- 撮影
- ウィリアム・ノーブルス