暴れ者

劇場公開日:

解説

英国作家ジェラルド・バトラーの『俺の手の血をキッスでぬぐえ』の映画化。監督は「快傑ゾロ(1958)」のノーマン・フォスター。脚色はレオナルド・バーコヴィッチ、それにベン・マドウ、ウォルター・バーンスタインが協力している。撮影監督は「野望に燃える男」のラッセル・メティ。第二次大戦中ナチス捕虜収容所で精神と肉体に傷を受けた男が、ロンドンでおかす犯罪の物語。音楽ミクロス・ローザ、美術ベルナルド・ヘルッブルン。出演者は「成功の甘き香り」のバート・ランカスター、「ある微笑」のジョーン・フォンテーン、「八十日間世界一周」の故ロバート・ニュートン、ルイス・L・ラッセル等。製作リチャード・ヴァーノン。黒白・スタンダードサイズ。1948年作品。

1948年製作/アメリカ
原題または英題:Kiss the Blood Off My Hands
配給:NCC=リパブリック
劇場公開日:1958年12月31日

ストーリー

ビル・サンダース(バート・ランカスター)は、酒に酔って、ついかっとなって居酒屋の亭主を殺した。警官に追われ、夜更けのロンドンを逃げまわり、彼がとびこんだのは、若い看護婦ジェーン(ジョーン・フォンテーン)の部屋だった。口をふさぐため、彼女に乱暴を働いて、翌日彼は部屋を去った。しかし、1人になると、彼には彼女が忘れられなくなった。あそこには、何か彼の荒んだ心を暖めるものがあった。再び彼女の部屋を訪れて、彼は、孤独な自分の身の上と、ナチ収容所に2年間を送った、いまわしい暗い過去を語った。2人は競馬を見にいった。そこで、ビルは殺人を犯した夜、居酒屋にいた街のゴロつきハリー(ロバート・ニュートン)に会った。そしらぬ風で彼は避けたが、帰り道での喧嘩から、ビルは警官に捕まり、6ケ月の体刑をうけた。刑を終えたビルを迎えたのは、ゴロつきのハリーだった。再びジェーンと会い、病院の薬品運搬車運転手の口を世話してもらったビルの地位を利用し、高貴薬を抜きとって一仕事しようというのだ。分け前と、高飛び用の、密輸船ペリカノ号のパスポート入手を保証されて、ビルの心は動いた。だが、決行当日、近くの村に急の仕事で行くジェーンを便乗させたビルの車は、仲間の待つ予定の場所でとまらなかった。郊外の野草が咲き乱れる岡で、2人は接吻した。裏切られたハリーは、腹いせにジェーンを脅迫した。しかし、思わずジェーンの手にした鋏がハリーを刺した。瀕死のハリーはビルの部屋で死んだ。ビルは薬品と引きかえに2人を欧州に運ぶ約束をベリカノ号船長と結んだ。だが、ジェーンはそれをきらって、車からとび下りた。夕闇の港町を、ジェーンを求めて歩くビルの背後で、夜霧をふるわせて、ベリカノ号出帆の汽笛がひびいた。

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映画レビュー

4.0ジョーン・フォンテインが綺麗で面白いサスペンス

2024年8月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

久しぶりに面白いサスペンス映画を観た!😎✨
ジョーン・フォンテインが何と言っても綺麗で、ちょっと暴力的なバート・ランカスターも好演。

のっけから、飲み屋で店主を殴り殺してしまったバート・ランカスターが警官から逃げて、女の部屋へ逃げ込む。その女がジョーン・フォンテイン。
彼女は彼に「早く出て行って!」と言うが、バート・ランカスターは彼女に近づく。劇中、その近づく理由について描かれてはいないが、個人的には「ジョーン・フォンテインが綺麗で好きになったから」に決まっている……と勝手に思う😍笑
そして、2人はだんだん心を通わすようになっていくが、彼らの近くを殺人目撃者がつきまとって……という展開。

こんなに面白い映画がシネマヴェーラ渋谷のノワール特集でも観られず、最近発売された廉価盤10枚組に収録されているなんて、もうちょっと多くの人の目にふれてイイような佳作だと思う。

ただ、原題「Kiss the Blood Off My Hands」の方が犯罪映画らしいが、邦題『暴れ者』はチョット無いかなぁ…(^^;

邦題イマイチなのは置いといて、なかなか面白い映画で、79分でサクッと観られるのも良い🙂

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たいちぃ