憧れの水兵

解説

ヒューバート・オズボーン氏作の喜劇を映画化したもので、「情焔の曲」「幻の家」「剣戟の雄」等と同じくジョセフィン・ラヴェット女史が脚色し、ジョン・S・ロバートソン氏が監督したリチャード・バーセルメス氏主演英語である。対手役は「剣戟の雄」と同じくドロシー・マッケール嬢で、テッド・マクナマラ氏、ニック・ロング氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:Shore Leave

ストーリー

新英洲のある漁村にコニー・マーティンという美しい孤児がいた。船長だった亡父の血をうけて彼女は海に憧れていた。ある時米国艦隊がこの漁村の沖に碇泊した時水兵のスミスという青年と懇ろになった。彼は何時かは船の持ち主となって自ら船長として世界の海を乗り回したいと言った。コニーは愛する男の希望を達せしむべく、東洋の何処かに坐礁している亡父の所有の貨物船を引上げることに決心し、亡父の親友マーティン船長に依頼した。しかし船がコニーの所有に帰した時にはスミスは遠洋航海に赴いてしまった。再び米国艦隊が帰航した時コニーは所有船上で招待会を催しスミスと名乗る船員をことごとく招いた。そうして彼女は恋人のスミスに逢うことが出来たけれども、スミスは船主たる富めるコニーとは結婚は出来ぬと言って立去った。しかしコニーは彼が何時かは必ず自分の許に帰ってくると信じた。そうして所有船は供託してスミスの帰来を待っていた。退役となったスミスは油に汚れた作業服のままコニーの村へ帰って来た。彼はお互に深く愛し合っていることを自覚したのである。コニーの悦び。

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