エド・ウッドのレビュー・感想・評価
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史上最高の映画監督の一人‼️
史上最低の映画監督と言われたエドワード・D・ウッドJrの半生を、史上最高の映画監督の一人ティムバートン監督が映画化してくれているわけですが、これがホントに面白くできています。B級SFを量産したウッド監督の撮影現場の再現やウッド監督の怪しげな仲間たちにバートン監督の持ち味が発揮されてると思うし、ジョニデもこの作品の演技がキャリア最高なんじゃないでしょうか。史上最低とののしられながらも映画製作の情熱を失わなかったウッド監督の映画愛に胸が熱くなりました。天国のウッド監督もこの作品の完成度にさぞかし興奮された事でしょう。
滑稽な哀しさ
Z級作品を観て楽しめるほど人間ができていないが
才能だけでない
なんでだろう…
ジョニデ演じる映画製作に執念を燃やす男エド・ウッドの話。なんじゃこ...
意外と
『怪物の花嫁』を見てみたいと思ったけど、かなり評価が低い。こうや...
『怪物の花嫁』を見てみたいと思ったけど、かなり評価が低い。こうやってティム・バートンの手にかかると、いい映画に思えてくるから不思議だ。
ベラ・ルゴシとエドの友情がよかった。映画仲間、ビル・マーレイ演ずるバーニーや、低級映画の男優賞を取ったコンラッドなど、マニアックな映画ファンに受けそうな雰囲気。怪しげなホラー女優ヴァンパイラ(リサ・マリー)はティム・バートン夫人。『アダムス・ファミリー』に登場しそうな雰囲気がある。
映画にかける情熱たっぷりなのに、資金集めの困難さや周りからの注文に応え、どんどん駄作となっていく優柔不断な様子。それに加え、自己満足的な雰囲気と、何でもOKを出してしまう軽さ。人間的には魅力たっぷりだ。
ティム・バートンの最高傑作
J・デップの演技や存在感は素晴らしいしB・マーレイも引けを取らずにナイスキャラ。
映画を一本撮るまでの大変さに撮影中の困難に例え理解されなくても己の信念で突き進む彼の考えや行動は滑稽で笑えてT・バートンの演出もあるがキャラが立っていて愛らしい。
映像のLOOKひとつ取っても素晴らしいしT・バートンの独特な雰囲気も合っている。
他の監督が撮っていたら真面目に重苦しく哀愁漂う真剣な自伝映画になっていたようにも。
史上最低の監督という汚名を与えられているが寧ろプラスに働いて歴史に名を残す人物になってしまったエド・ウッドで本人は喜んでいる?
ファンタジーと奇妙なバートン節は控え目でシンプルに彼の良さを発揮して見事な演出にドラマ性と手腕を発揮したバートン✖️デップのコンビNo. 1。
エド・ウッドを好きになる映画
スペースフロム9が見てみたい
愛すべきダメ人間ということなのだろうが
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:60点|音楽:70点 )
駄目監督の奮闘ぶりを滑稽に描く。
エド・ウッドなんて聞いたこともないし彼の作品を観たいとも思わないが、ティム・バートン監督にとっては愛着のある人なのだろうということが観ていて伝わってきた。売り込みや資金集めに四苦八苦し、予算を節約するために適当に撮影を済ませる。そんな彼の駄目っぷりと映画産業の裏側が覗けるのは面白いし、いつものようなジョニー・デップの軽快な演技とドラキュラ役の落ちぶれた元役者のマーティン・ランドーの演技は良かった。
バートンの醸し出す緩さはここから来ているのかもと思ったが、でも別に自分はバートンとちがってやはり彼には愛着がわかなかったな。天然色の映画がいくつも撮影されていた時代を表現するために、わざわざ白黒映像で撮影するのもいただけない。
反天才への賛美
言ってしまえば「Z級の映画監督」であるエド・ウッドへ捧げられた作品
生涯、賞賛されることのない映画を作り続けた彼の人生をバートンがどの様に起承転結をつけるのかと思ったが、ベラや彼に関わった人々との関係に焦点を当てることでヒューマンドラマとして上手く書き出している。
ウッドの人柄と折れない心、そして映画への愛情、これらが全体を通して強く伝わってきた。
彼の様な人柄の演技が得意なデップ、等身大のランドーの演技、そして白黒作品にしたことが良かった。(「シンドラー」より当時の雰囲気を感じた。)
映画化するにあたって彼のデビューから最盛期のことを切り取って正解だった。あそこまで失敗続きをリアルに描くと失笑どころか引いてしまう。アルコール依存症で世を去るところまで描いてしまうと見ていられなかったと思う……。
適当そうに作っていると見せかけるアンニュイな美学
1994年アメリカ映画。127分。今年27本の作品。史上最低の映画監督と評された実在のエド・ウッドの伝記映画。ちなみにこの「史上最低」は褒め言葉だそう。
内容は;
1,売れない演劇監督エド・ウッドは映画子会社に売り込みをかけ成功する。
2,出演者に抜擢したのはかつてのドラキュラスターだったベル・ルゴーシ。
3、しかし、完成した作品は興行的にも批評的にも大失敗し、ルゴーシは薬漬けで迷惑かけされられっぱなしだった。
Wikipediaで調べるとこのエド・ウッドなる人物の作品を評価しているのはタランティーノや本作の監督ティム・バートンなどで、映画を見つくしたオタクだけが行きつく味わい深さなのだとか。
わたくしは残念ながらエド・ウッドの作品は未見ですが、勝手に想像すると、ティム・バートンのあのなんとも締まりのない演出(これ褒めてる)は彼の影響があるのではと思います。
人の心に残る作品をつくろうなんて気持ちはなく、感動させる演出なんてもってのほか。心の琴線と退屈のはざまに観客の心を置き去りにさせる演出。とにかく、安っぽくなきゃ駄目なのだ。
これって、評価されるかは別にしてすごい才能だと思います。この心に残らない演出が、過剰な演出にうんざりしだしだした映画オタクどもには、なんとも絶妙なツボを抑えてくるのです。
エド・ウッドは亡くなってから評価されたらしく、本作を観てても自分の世界観を追求しつづける本人は本当に幸せだったのかは疑問。そして、本作自体もそれに関してジャッジはしてないと思いました。とりあえず、映画オタクなわたくしとしては、どこにも着陸しない宙ぶらりんな気持ちにさせるこのタッチは病みつきです。
これを書いてて、何の脈絡もなく映画ってすごいなと思いました。
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