青い海と白い鮫

劇場公開日:

解説

昔から人間に恐れられた魚サメの生態をカメラに納めるため、水中撮影の特別チームを編成、5か月にわたって南アフリカ、セイロン、オーストラリアと2万キロの旅を敢行した冒険記録映画。製作・監督はピーター・ギンベル、撮影はピーター・ギンベル、ジェームズ・リップスコーム、スタントン・ウォーターマンが担当。ギンベルは、自らカメラを持ってダイビング撮影した。テクニカラー、テクニスコープ。1971年作品。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:Blue Water, White Death
配給:東和
劇場公開日:1971年7月3日

ストーリー

《世界一恐ろしい人喰いザメ》--探検隊長のピーター・ギンベルは、出発前の記者会見でこう語る。「私たちの目的は、現在棲息している動物のうちで、最も凶暴な存在、すなわち“人喰いザメ”と呼ばれるホホジロザメをさがし出すことです--」--ホホジロザメ--学名、カルチャドロン・カルチャリアス。俗名、“白い死”“人喰い”。世界中の海に棲息。だが、数は多くない。色、背は灰青色、腹は白。性質は凶暴。ときに船を襲い、人を喰う。体長5メートルに達する--。このサメを追い求めて大冒険旅行は、南アフリカのダーバンから始まる。一行をのせた「第八テリア号」は快調にすべり出す。ダーバンの沖からマダガスカル島にかけては捕鯨の本場だ。一行はまず捕鯨船の活動を見る。捕えられた鯨を目がけてサメがやってくるかもしれないからだ。だが目的のサメは姿をあらわさなかった。《インド洋で沈没したイギリス空母を発見》--第八テリア号は、インド洋をセイロンに向かう。この辺も昔からサメの被害が伝えられたところだ。セイロン島の東海岸沖に、ギンベルは、1943年4月、日本軍の空襲によって沈没したイギリスの航空母艦ヘルメス号を発見。水深54メートル。ここには、さまざまの水中生物が棲みつき、付近の漁民たちの豊かな漁場となっている。一行はサメをおびきよせるために、音響や嗅覚を利用したが、ホホジロザメは現れない。巨大なマンタ・エイや海ガメをカメラにおさめることに成功。《人喰いザメを求めてオーストラリアへ》--第八テリア号は、インド洋を南へ。赤道をこえて、オーストラリアの南岸に。有名なダイバーたちはギンベル考案なるアルミニュームの檻に入って、サメを待つ。彼らの宿願はついにかなえられた。巨大なホホジロザメは、エサにおびきよせられて、とうとう、その不気味な姿をあらわしたのだ。カメラをかまえるダイバーたちの目の前に5メートル、数トンに及ぶホホジロザメが、その恐ろしい歯を見せる。一匹また、一匹。中には、檻にかみついて、ものすごい音を立てるのもいる。スリル満点の撮影である。「現実に目の前で見たサメは、想像していたよりすさまじかった。長い苦労でした--」ギンベルはこう語るのだった。(東和配給*1時間39分)

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