愛の囚人(1919)
解説
先頃巴里で客死せるオリーヴ・トーマス嬢がトライアングル社に於る最後の作品で、プリッシラ・ディーン嬢の「鬼薊」「第二の結婚」等を監督したジャック・ディロン氏の監督したもの。プリッシラ式の女賊劇で、永くユ社に居たウィリアム・V・モング氏と、新顔のジョセフ・キング氏の共演である。
1919年製作/アメリカ
原題または英題:Love's Prisoner
ストーリー
掏漠を父としたナンシーは、幼い妹を抱えて途方に暮れたが、宝石商のジョナサン・トウィストに妹を預け、或薬種屋に勤める中貴族のクリーヴランドと恋に陥ちて彼の夫人と出世したが、幾何もなくして夫は世を去ったので、彼女は再び貧苦と戦はねば成らなかった。そして、彼女は昼は交際社界で華かな日を送り、夜になると男裝して富豪の邸へ盗みに入る様に成ったが、盗んだ金で絶えず貧乏人に施しをして居た。警察は名探偵ジム・ガーサイドに命じて、之の凶賊を捕えさせんとした。ナンシーの盗んできた宝石等を買受けて居るジョナサンから手係りを得て、遂にジムは凶賊を捕縛する事が出来たが、それが豫て恋して居たクリーヴランド夫人である事を知って驚いて終った。兎も折、ジョナサンが殺されて居たので、ジムは彼女を犯人と認めたが、真犯人が現れたので、ジムは彼女を愛の囚人として終生我が傍に置く事にした。
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スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・ディロン
- 脚本
- E・マグナス・イングルトン
- 撮影
- スティーヴ・ノートン
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