愛の一念

解説

「性」に続いて製作されたJ・パーカー・リード映画で、原作者はC・ガードナー・サリヴァン氏である。『夫の無罪を信じる美しい妻の苦心--ありふれた題材ではあるが、サリヴァン氏の周到なる注意と新味ある脚色法によって全編緊張した興味を味わうことができる』とはニュース誌の評である。監督は「オイ君!」「聡明の女性」と同じくジョセフ・ヘナベリー氏。「サハラ(1919)」「光栄ある婦人」「暗黒の妖星」主演のマット・ムーア氏が相手である。その他ノア・ビアリー氏、ウィリアム・コンクリン氏、ペギー・ピアース嬢、ジャック・ネルソン氏等のよく知られた人々が出演する。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:Love Madness

ストーリー

メリー・ノーウッドは夫ロイドの忠実な妻として、愛児を相手に平和な生活を続けていたが、ロイドは阿片を吸う悪習に慣れて、暗黒街の女ゴールディー・ルイズに心を奪われ始める。ゴールディーに思いを寄せていた男には他に悪漢団の首領のジャック・フロストとその手下のジョーの2人があった。フロストは邪魔になる2人を同時に追い払うため、手下のコンナーに命じてジョーを殺害させ、しかもノーウッドが加害者のように巧みに偽りの証拠を集めておいた。果たしてノーウッドは有罪の判決を与えられ、死刑を宣告された。彼の妻のメリーは確く夫の無罪を信じ、愛児を連れて西部に去る風を装い、窺かにアン・ロージャースと変名して、悪漢団の巣窟とする阿片窟の上に建てられたホテルに泊まる。そして真犯人のコンナー及びそれを遂行させたフロストに近づき、女性の魅力を応用して2人を操り、ついに2人をしてお互いに嫉妬を感じた結果、ジョー殺しの顛末を自白させた。かねて彼女の報告で様子を窺っていた探偵はその場へ飛び込んで大格闘の末2人を捕らえる。鉄窓の中に再生の光を見出したノーウッドは妻と愛児と共に新生涯に入ったのである。

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