愛人の誓

解説

エドワード・フィッジェラルドが現代訳したオマアル・カイヤムのルバイヤッドを 映画化したもので、グラス・ウォークの発明者たるフェルディナンド・P・アール氏が脚色し監督したもので、波斯の背景はほとんど全部氏がデザインした絵画によった。昨夏発売されたが制作されたのは45年前である。主役は「紅百合」「ビレニーの情火」等出演のラモン・ノヴァロ氏が演じキャスリーン・キイ嬢、フレデリックウォード氏、エドウィン・スティーヴンス氏、ヘドウィック・ライヒャー嬢、スニッツ・エドワーズ氏等が助演している。尚比映画はミルトン・シルス氏が編集した。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:A Lover's Oath

ストーリー

ハッサンは息子が命令を守らぬとて殺したので妻の怒りをかった。妻の復讐を避けて彼は旅に出て、遂にルスツム酋長の愛嬢シェリンをみて懸想した。ハッサンはヴィジアーの宮殿でも彼の冷酷さが聞こえているためあまり良いもてなしは受けなかった。さてシェリンには隣村の酋長の息子ベン・アリという婚約者があったが、ハッサンは威力を示してルスツムの酋長に娘をくれよと強談判をした。悲しめるシェリンは天幕のはずれの方で恋人と行く末のことなど語り合っていた。折しもハッサンは数多くの部下を率いてルスツムの村を襲い人々は殺されシェリンは連れていかれようとした。ところへ不思議な騎馬の人がかけよってハッサンを刺殺した。それは彼の妻が息子の仇を報じたのであった。折りよくヴィジアーの大部隊はルスツムを救いにきた。縛めを解かれたベン・アリはシェリンのもとに走りよった。ハッサンは絶命した。

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