42 世界を変えた男のレビュー・感想・評価
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期待を裏切らない感動
世界中の国賓がその偉大な人の死を悼み、弔問に訪れるネルソン・マンデラの追悼式。1990年代半ばに30年弱に渡る獄中生活を経ても白人への復讐ではなく、融和という奇跡を実現させた申し分ない稀有の偉人である。2009年にUSAにおいて奇跡の黒人初の大統領となったバラク・オバマも当然敬意を込めて参列。
この映画上映中のこの追悼には不思議な因縁を感じる。
マンデラ、オバマの偉業よりも遥か昔、70年近くも前にUSA、白人の聖域であったメジャーリーグに風穴を空けた黒人がいる。ジャッキーロビンソン、今も全球団の永久欠番であり、毎年4/15には全選手が彼の背番号42をつけてプレイするという。
気性も人一倍激しくプライドも高い一流白人選手からの差別や当時のアメリカ国民は現世では描けない程、画中描写以上に卑劣なものが多かった事は想像に難くない。
大抜擢のチャドウィック・ボーズマンの好演、ハリソン・フォードの存在感が素晴らしい。日本でも非常に高い評価、期待を裏切らない感動を得るでしょう。
野球好きにお勧めの映画
ドキュメンタリーを見ているような映画でした。主人公のジャッキー・ロビンソン役の人が似ていたこともその一因かもしれません。
淡々とストーリーが進行するところが物足りないかもしれませんが、野球好き(特にMLB好き)にはたまらない映画です。点数は野球が好きということで、かなり甘めの評価です。
予告編
確かに映画は面白かった。
黒人差別にしても、最初は野球を楽しみにしてた少年も周りの大人達が差別用語を言い戸惑っていたが最後には少年も大人の真似をして差別用語を叫ぶ。
こんな差別をしてたのか‥と考えさせられる部分もあったりしたが、予告編の方が面白かった。
素晴らしき人格者とそれを理解した仲間の物語
肌の色によって、人格すら持つことを許されない時代に不屈の意思と精神力を持った42番。もっと色々なことがあっただろうと想像します。そう思うと映画としては表現が少し弱いかなと思います。引退する所くらいまで描いて欲しかった。
世界を変えた男はGMのリッキー
黒人は白人とトイレを共同で使えず、球場のスタンドは入口からすでに有色人種用を白人用が区別される。野球は白人のスポーツで、黒人が一緒になってプレーすることなど考えられない時代だ。
まさか黒人の大統領が生まれるなど誰も考えもしない。あの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)でも、タイムスリップした1955年では黒人が市長になることなどあり得ない話としてギャグにしたほどだ。
そもそもは大航海時代の三角貿易で、労働力として奴隷を確保するためにアフリカから品物と交換で無理やり引き連れてきたのが、黒人がアメリカに住み着いた発端だ。それでいながら、時代が変わり男女はもちろん、肌の色も関係なく人権が主張されるようになると、白人だけが人間であるかのような考えが横行し、今なお人種差別が無くなっていない。
1940年代、黒人もアメリカ国民として当然だと言わんばかりに戦争に駆り立てておきながら、終戦後も白人と黒人の間の垣根は無くならない。
こんな時代にたったひとり、黒人が白人に混じって野球をプレーするということが、どんなに大変だったことか。身の危険を感じるほどの誹謗中傷に耐え、怒りのすべてをプレーにぶつけるジャッキーの姿が痛々しい。けれども“やり返さない勇気”を持ったジャッキーは、ユニホームを着た孤高の紳士となっていく。
ジャッキーの努力は並大抵のものではないが、ドジャースのGMリッキーが偉かった。周囲の偏見や反対を押し切り、旧友を振り切ってでも新しい風を吹き込んだリッキーという人物がいなかったら、現在のメジャーリーグがどうなっていたか想像がつかない。
ハリソン・フォードが、老いても骨のあるリッキーを素晴らしい演技で体現。
チームメイトで男気を見せるピーウィーのルーカス・ブラックや、口汚い敵将チャップマンを意地悪く演じたアラン・テュディックがスタンドの臨場感を盛り上げる。
男たちのプライドと友情を描いた、久しぶりにワーナーらしい男臭い映画だ。
実話だけに、脚色の振り幅がないのが残念だ。
小学生2人の息子と見に行きました
感動しました(T_T)
特にベンチ裏でのシーン、たまりませんでした…
差別の被害者、加害者、第三者。
自分もいつ、どの立場になるか分からない訳でが、見た目や偏見に惑わされず、本心を見ることが出来る人になりたいです。
字幕があれば、小学生低学年でも、良い「道徳」の勉強になると思います。
ジャッキーロビンソンに捧ぐ
素晴らしい。アメリカの人種差別を描いた映画は多く観てきたけど、今回は同情できる場面が数多くあった。人種差別のない日本でこの映画を完全に理解するのは難しいかもしれない、でもあのシーン 相手の監督がジャッキーを罵倒するシーン このシーンを観ればおおまかにはわかると思う。スポーツ選手としてなにをすべきかをわかっていたからあそこまでプレーできたんだと思う。最後の42の現役背番号のリベラの引退年にこの映画に出逢えてよかった。ありがとう。
自分にとっても“42”はこれから特別な数字になるだろう
大リーグ初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの軌跡を描いた感動作。
自分は野球にあまり詳しくないので(東北人なので楽天だけは応援している)、こんなに偉大な人物の存在を知らなかった事を恥じた。
映画界で言ったら、シドニー・ポワチエのようなパイオニア。
素直に良い映画だった!
物語は丁寧で分かり易く、感情を揺さぶり、非常に満足度が高い。
この映画を見て、つまらないと答える人はそうは居ないだろう。
何でも“最初”は叩かれる。
そこに“人種”が加わればさらに辛辣。
ジャッキー・ロビンソンが受けた迫害は凄まじいもの。特に、あのクズゲスアホ監督は何!?(怒)
迫害は周囲からだけではなく、同じチームからも。
今だったら大問題だろう。
人種差別の愚かさを訴える。
さすがに感情が爆発しそうな時もある。
そんな時、オーナーのリッチーの言葉が胸に響く。
「やり返さない勇気を持て」
やり返すのなら、プレーで。自分を証明する能力で。
これが本当の意味での“倍返し”だ。
やり返さない勇気…いい言葉だ。
罵るしか能の無い奴らには、ジャッキーと同等の能力が果たしてあるのか。何故、プレーそのもので打ち負かそうと思わないのか。
スポーツマンシップが聞いて呆れる。
ジャッキーのプレーは、次第に周囲や仲間の考えを改めさせる。
真摯な姿勢、不屈の精神は勇気を持たせてくれる。
やがて勇気は周囲を動かし、理解する者も現れ、希望に繋がる。
そしてその時、新しい世界への道が開く…。
ジャッキー・ロビンソンを演じたチャドウィック・ボーズマン、これから大注目だ!
オーナーのリッチーを演じたハリソン・フォード、素晴らしい!スターオーラを封印し、いぶし銀の魅力!
楽天が初の日本一に輝いた事もあり、関係ないかもしれないけど、感動が倍増。
多くの人に自信を持ってオススメ出来る良作!
素晴らしい映画
まさにヒーロ映画。丁寧に描かれているのがわかる。差別についても当時はもっと酷いのが想像できるし、理解する人が増えていくことも想像できた。特にハリソンはキャリア1ではないかというくらいの高パフォーマンス。勇気と感動をもらえた。野球映画ではなくヒーロー映画
かなりの高評価・・・?!
すみません、野球にも全く興味は無い人でもグッと感動出来ると言っている人を一杯見受けられたが…,実話が非常に安っぽく,取って付けちゃったような台本通りに役者を動かしてるんじゃないかい?!とも思わされちゃった。(リアリティーさに欠けていたようにも感ぜられた。) 確かに,ハリソン・フォードも踏まえ、えぇ台詞もちらほらあったとも思うが…所謂,創りもの?!なんて印象が残っちゃった。
ニガーニガーニガー。やり返さない勇気
文章では得られない間接的歴史体験ができる作品。あんなことこんなことを映像としてみられるのは貴重だ。人種差別はいまでも隠然として残る忌まわしい行為である。登場人物の中で敵チーム監督のチャップマンは超しつこくて汚いヤジで徹底的にニクタラシイ。人間的には最低だがヒールとしては魅力的だ。ニガーにベースボールをやらせるなということで、ピッチャーがロビンソンにビーンボールを投げる。現代はヘルメットを着用しているが、当時はベースボールキャップだけだから、頭へのビーンボールを受け止めるのは命がけだ。サッカーの元仏代表主将ジダンはW杯で相手選手の暴言に頭突きで応戦した。暴言で命を失うことはないんだからガマンしろよ。
久々に感動
野球を知らない私でものめり込み感動しました。
まだ残っている人種差別ということを改めて考えさせられました。
自分自身では差別なんてしてないよ、って思ってたけど中国人だから韓国人だからとかって軽々しく口に出して言ってる自分が確かにいる。そう思っててもなかなか面と向かっては言えないのが日本人。そういえば知り合った中国の方に「いつも日本は有利だと言う上から目線で話をするよね。」と言われたことがある。
これも立派な差別だな…。
怖くても立ち使って行く事の重要さをこの映画で新たに学びました。
同じ目標があれば誰であれ達成した時に一緒に喜び合える。支えてくれる人がいるとどこまでも頑張れる。強い思いがあれば人の気持ちまで変えてしまえるんだ‼︎
そういえばグレイズアナトミーのジョージが出てた?気がするけど見間違いかなぁ?
野球の場面がすごくよかった
硬球を木製バットで叩く、あの固いものと固いものがぶつかる感じがすごく迫力があった。また、ピッチャーの投球もすごく速くて重そうでメジャーリーグな感じがした。
深刻な差別とに毅然と戦う主人公が、一点の曇りもないナイスガイで、彼じゃなかったら黒人のメジャー加入はもっと遅れていたのではないだろうか。しかし、ナイスガイぶりに若干乗れない気持ちもあった。クレイジーで下衆な面も見たかった。そんな彼が己と闘って差別とも戦うみたいな話ならもっと感動できたと思った。しかし、差別はかなり深刻なのでこのくらいでちょうどよかったのかもしれない。
白人のチームメイトが脅迫状を受け取り、ハリソンフォードの部屋を訪れる場面で、以前にもらった脅迫状の束を出す場面がよかった。日本ではネットでちょっとした書き込みですぐ運動会を中止したりしてあまりに弱すぎる。見習ってほしい。ネットで書き込みするような連中は腰抜けに決まっているので、そんなのに歩調を合わせてどうするんだと思う。本当にやる男は、加藤みたいにさりげない書き込みをする。
野球の場面がすごくよくて、しかもたっぷりあってよかった。野球映画としてはベストの一本ではないだろうか。
歴史的、人間ドラマかな
ぜひ劇場へ!
また米国で野球観たい。
将来、タイガーウッズのゴルフストーリーもあるかもしれないな。
哲学的な一面もあり、ヒエラルキーはいつの時代も何処にでも存在していて、根強い差別、区別はきっと今もあるけど露骨だった時代から、知りながら無視するのか、改めて考えるのか、本当に消し去るのか、まだまだ人間のすることはわからないよな。
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