「そこに至るまでの過程」愛、アムール kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
そこに至るまでの過程
観ているほうが息苦しさを覚えるほどに、夫の切実な心の葛藤と苦しみが静かに流れる二人の日々に蓄積されていくのがわかる。
肉体の死が先で次に記憶の中から消え去る魂の死がくるとはよく言ったものだが、それは何もその人が亡き後とは限らない。
愛とは残酷で儚い面も背中合わせなのだと思わざるおえない。
誰もが避けられない老いと死だけではない、美しい夫婦愛だけでもない、
静寂な作品の中に投げかけられた愛の重み。
(3.7点)
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