「菊田の雨は。」ストロベリーナイト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
菊田の雨は。
思えばこのドラマ、パイロット版の頃からぜんぶ観ている…^^;
ついこないだのミッドナイト(これはギャグ)まで見てしまった。
今作公開に合わせて、アフター~がドラマ放映されていたので、
そっちを見れば、あ、皆さん無事だったのね?が分かると思う。
(それもどうかとは思うけど)
こういうTVドラマの映画化が著しい昨今、なんでそれが流行?
なのかは分からないけど、せっかく公開するのなら、ドラマ時代
に培った人気(なくても映画化されたりしてますが)を踏襲した
作りにしておかないと、初観は誤解するし、ファンは怒りだすし、
で、あんまりいい結果が出ない。
少なくとも脚本家と監督は揃えておいた方がいいんじゃないかと。
(世界観を大切にするならば。変えるなら別物としてやった方が。)
今作はずっと同じ世界観を保っているので、映画でも変わりなし。
原作を読んではいないので、今回の話が原作のどのあたりで、
これからどうなっていくのか分からないけど、姫川の今後も見たい。
この姫川という顔は美人で髪の毛サラサラ(キレイだわぁ)な警部補。
(これは竹内結子がキャスティングされたおかげね)
まぁ直感がずば抜けていて(そのおかげで)ノンキャリアから大出世。
今回はその姫川班、最大の危機!?が描かれている。
姫川には高校時代の犯罪被害歴があり、それが彼女の人格に大きな
影響を及ぼしているが、周囲の軋轢に負けず、部下の協力に守られ、
玲子ちゃん(生瀬語^^;)は日々の捜査にあたってきた。
部下の中でも菊田(西島くん)への信頼は厚く(お互いに)好意をもって
いるのは明らかなのだが、過去の心傷から姫川は受け入れられない。
なんかこう~、陰鬱な事件がグチャグチャ展開する中で、
唯一ホッとするのがこの二人のやりとりと、おバカな井岡(生瀬)で、
今までは事件の陰にそれ、って感じだったのだが、今回はそっちが
前面に出てくるシーンが多く、何だコレ恋愛ドラマか?ともとれる。
でもって、、、ジャーン!!大沢たかお(「仁」の南方仁)のご登場。
事件解決の陰にこのオトコあり。
あー、こりゃもう三角関係だな(事件はどうした!)となってくる…
今回はさらに姫川の単独捜査が主なので、チームワーク感が少ない。
部下は部下で散々頑張っているんだけど、捜査の核心(真犯人への)が、
割と早い段階で分かってくるので、あとはもう姫川と牧田(大沢)が
どうなるのか、そこから真実がどう暴かれるか…にかかってくる。
どうなんでしょうね、この流れ^^;
姫川の抱える苦悩はどうしようもない(体感はできないけれど)
その闇とひたすら対峙する彼女を見守る周囲には頭が下がるけど、
実際こういった現場でその甘え(ドラマですから)はないだろうなぁ。
あり得ない描写が蔓延る後半、菊田の切ない顔も印象的だけど^^;
あの人通りの多い交差点で(なんであんなところでまた)聞くんだ?と
予告でのクライマックスがそもそもここか!なのは分かるんだけど…
何だかなぁ。あっけなかった感じ。牧田の人格も壊れなかったし。
纏め方にはいろいろ賛否ありそうな展開(和田さんのことも)だけど、
まぁ最後まで緊張感を持って楽しめた。ずーっと雨が降ってるけど…
じゃあ、菊田の雨はいつ上がるんだろう。玲子ちゃん!よろしくね。
(上層部が皆優しくなっていたような^^;エェ!っていうのもあったし)