永遠の0のレビュー・感想・評価
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脚本なのか、キャストなのか。
過去の話については…
岡田准一はかっこいいし、男らしい。濱田岳のおどおどした感じから生き抜くと意地を張るか従うかへの迷い?も垣間見ることができた。また、過去を語るメンツも素晴らしい。
けれど、最後のやついる?
ゼロ戦が現代で飛んじゃうやつとか、三浦春馬がなくところとか。
特に、三浦春馬の演技はわざとっぽくて気持ち悪い。この人はどの作品もこんな感じだけど、この作品とはかなりのミスマッチみたい。
観ていて彼が出ると、さーっと覚めてしまうから面白さが半減でした。
いい映画なんだけど…。
靖国
1960年初め生まれの私は、大東亜戦争の実体験はもちろんありません。祖母や父は、話たがりませんでしたし若い頃は正直興味も無かったので積極的に聞きませんでした。
40を過ぎたころよりこの戦争を知らねばならない感情がめばえ、靖国神社に行きました。
この映画をきっかけに、靖国神社境内にある遊就館を見に行って欲しい。この戦争で尊い命をささげた若者の写真を見て欲しい。
批判めいたコメントは、それから言うべき。
特攻を美化してはならない。しかし、命を賭してこの国、国民、家族を守る心を「無駄」だというようなことはだんじで考えてはならないと思う。
涙が止まらない、絶対戦争は反対、しかし日本を滅ぼしかねない暴挙には、命をかけて戦うのが国民ではないか?
問いたい。
生きる意味、生き残る意義を教えてくれてありがとう
百田尚樹のベストセラー小説を、山崎貴監督&岡田准一主演で映画化した話題作。
相次ぐ絶賛の声、声、声…。
勿論期待しつつも、先日見た同じく絶賛の声が相次いだ「奇跡のリンゴ」が微妙だった事もあり、周囲に流されないぞ、という気持ちも持って、いざ鑑賞。
これは、良かった!
タッチは違うが、「男たちの大和」を見た時の感動が蘇ってきた。
ここ最近、漫画やアニメの実写化が多かった山崎監督にとっても会心作。
祖母の葬儀で、特攻で死んだ実の祖父の存在を知った弁護士を目指す青年・健太郎。祖父の事を調べ始めるが…。
前半は、戦友たちの証言で浮かび上がる祖父・宮部久蔵の人物像。
ほとんどが“臆病者”と批判するが、宮部を深く知る者の証言は違う。
死を選ぶ事が尊ばれた時代に、愛する妻と娘のもとに帰る事を願った男。部下に死よりも生を選ぶ事を教えてくれた男。
その人となりに胸が熱くなる。
後半は、誰よりも生き残る事を願った宮部が、何故特攻を選んだのか。
謎が明かされていく展開はさながらミステリータッチ(証言者の一人・田中ミンが凄みたっぷり)、その真相には胸締め付けられる。
こういう戦争映画のレビューでは、いつもくどいくらい書いているが、今戦争映画を作る意義は反戦映画である事。
そんな視点からでも、本作は好編だった。
愛する家族のもとに生きて帰る。それの何がいけない?
確かに当時の思想では軟弱だったかもしれない。
しかし、命を捧げた国が何をしてくれた? 自分が生き残らないで、誰が家族を守れる?
そして、特攻。
未来ある多くの若者たちの命を無駄に散らした作戦…いや、罪深く、悪名高い行い。
戦争自体、人を殺して賞賛される。
狂気の沙汰としか思えない。
自分は今の時代に生まれて良かったと思う。戦時中に生まれなくて良かったとも思う。
もし戦時中に生まれていたら徴兵されていた事だろう。軟弱者なので、死と隣り合わせの極限状態の中で絶望していただろう。
そんな時、宮部のような男と出会えていたら…?
生きる意味、生き残る意義を教えてくれて、ありがとう。
前半の健太郎の姿は、戦争を知らない、戦争に全く関心の無い、今をただ無意味に生きている若者たちの姿の代弁。
祖父の事を知るにつれ、健太郎は変わり始める。
若者たちは可能性を秘めている…そんなメッセージをも感じた。
今を生きる若者たちが、思いと物語を継いでいく。
迫力が違う!
原作を読んでからの鑑賞。
内容は知っていたけれど、想像以上の迫力で、より戦争の激しさを実感させられた。あんな激しい戦争に人々は、宮部久蔵は、耐えていたのかと思うと、本当に胸が締め付けられた。
原作にしても、映画にしても、やっぱり一番涙出るところは同じだった。宮部の特攻の真実が発覚する場面だ。その場面は小説の方が詳細に書かれていたが、映画もベストを尽くしたと思う。
個人的にはラストの宮部久蔵の死の直前の描写が本当によかった。原作にはない場面だが、あの瞬間の彼の勇姿にいい意味で感動した。
この作品は映画館で見るべき作品だと思う。あのCGを映画館で実感できて本当によかった。映画館も幅広い世代のお客さんで埋め尽くされていた。邦画を誇りに思った。また日本に誇る作品の一つになるとも思った。
昔も今も組織って変わらないな
戦争映画であるので、ベタな結末をふつーに予想して鑑賞しました。
(友人に誘われたので行きましたが観る予定ではなかった)
前半、宮部の特攻に対する思い、教え子を大事にする思いやり、胸に秘めたる熱い心情など描いていたのですが、
あんなところに写真と手紙置いておいたらすぐ気付くだろー!と思ったりしました。
大石とマツノは距離が近づいてこのまさか恋愛の方向に向かって行くのか?ってちょっぴり思ったけど
そうではなくてよかった。
真珠湾で日本は勝利していい気になっていて準備を怠っていたところにアメリカのしっぺ返しが来る。
宮部みたいに常に日々鍛錬もし真剣に物事を見ているのならばいいのですが、
のんびりしてると(世界に)負けてしまう、というようなことを表していたのかな。
終わりの方、宮部に対するコメントを編集して一人一人流して且つ、
現代の空にいきなりゼロ戦が飛んできたのは(おそらく想像ででしょうけど)
正直そこで興ざめました。
なので減点でした。
そうは描いて欲しくなかったな。
1回観ただけでは掴みきれない
元旦の夜に観に行きました。地方なので映画館の席が満席になることってほとんどないのですが、8割がた埋まっていました。
中高生と両親という組み合わせが結構多かったです。
カップルで行くには少し重い映画です。受け止めるだけの器ができていないと、思いの共有は難しいと思います。
簡単でいいから、真珠湾、ミッドウェー、ラバウル、サイパン、フィリピン、沖縄、特攻について知識を入れていかないと、混乱して理解できないかもしれません。映画が表現していることが何を伝えたいのか。
この時代、KAのために死ぬと言葉を残した人がいました。
主人公は家族のために死ねないと言っていたのに。
主人公は死ぬことを選んでしまっています。本当のところ表面的には理解できたつもりですが、核心は理解できていません。
特攻を選んだ理由は、単純には解釈したくないと思いました。フィクションではあるけれど、まじめに観る価値はあります。
スポンサーなどの関係で変更されてしまったシーンがありそこは残念でした。新聞が国民をあおりたて戦争への道へ進んでしまった。これが必要だったのではないかと思います。それが若者の合コンシーンに・・・。
さらにショックだったのは、赤城の乗員の油断しきった様子。敵機に囲まれているのに護衛がいるからと言ってはしゃいでいる。当時を知らないので何とも言えませんが、どうだったのでしょう?
沖縄戦では、米軍機が本当に雨のように降ってくる表現。生きのっこった人の証言を表現すると、こういうことかと納得。自分なら生きることをあきらめてしまう戦場だと感じました。隠れる場所がない。VFXの発達のおかげで当時の証言をリアルに表現できてきていることも感じます。
制約を受けてない表現を確認したい人は原作や漫画がお勧めです。自分のリズムで読み進めることができるので。密度も濃いです。
桑田さんの歌の歌詞を聴いて、映像が頭の中で再現され泣きそうになりました。そういうことかと。
戦争を知っていたつもりだったのですが、ガツンとやられました。この映画を戦争の讃美だという人はちょっと感覚が違うのでは。たぶん、守るべき家族を持った人ならこの映画を理解できるのではないでしょうか。祖父の戦場でも地雷をしょって戦車に突っ込む順番は、残される家族の有無で決まっていたとのこと。宮部のように口に出す人はそうはいないとしても、家族を思う同じ心の人はいたと信じたいです。-0.5点は伝えたいことを表現しきれていないだろうということで。
精神を崩壊させる戦争の恐ろしさ
家族を愛する心と戦争でボロボロになってしまった精神。
この映画は伏線が多くあり、大変知的な映画であったが、唯一残された疑問、それは
「なぜ、誰よりも命を尊んだ宮部が不具合のあることを察知した機体に大石を乗せて家族を託し、自らは特攻に向かったのか」
という点である。自らがその機体に乗り、戻って生き残るという選択肢もあったのではないだろうか。
しかし、誰よりも家族を愛し、命を尊んできた宮部がその選択を選んだ姿こそ、いかに戦争が人の精神を蝕む悲惨なものであるかを物語っていたと私は感じた。恐らく、あの宮部の最後の憔悴しきった姿を見ると、教え子たちが自らを差し置いて次々と死んでいくことに耐えられなかったのだろう。
感動という表面的な感情以上に、その裏にある強烈なメッセージ性に感銘を受けた映画だった。
感動
この作品には素直に感動した。
私は高校生で、人生経験も少ないし戦争のことや零戦のことなどはよくしらないが、軍隊という厳しい場所にいながらあれだけ自分の在り方を貫き通せる宮部久蔵は立派だとおもう。
私はボロボロ泣いたわけではないが、原作同様、景浦が泣きながら「宮部さん、許してください」と言うシーンや、宮部が大石に家族を託す「もし私の家族が路頭に迷い、困っていたなら助けて欲しい」という実に家族への愛に溢れたメッセージにはほろっときた。
宮部久蔵のような男が、現代にも居て欲しいと思った。
しかし、ラストシーンの宮部久蔵の笑みは、脚本では「静かに澄み切り、微笑みすら浮かべている」となっているようだが、狂的愛国心を持って喜び勇んで突撃しているようにしか見えない。そこで宮部久蔵のそれまでのイメージが崩れたように思えた。
あと現代で宮部久蔵が乗った零戦が飛んでくるシーンは確実にいらなかった。
これは映画に関係はないが、周りの鼻をすする音がうるさい。集中できない。泣ける映画の難点だとおもうw
メッセージは伝わりました
戦時中(の特攻隊)にはそれぞれ生きる人のドラマがたくさんあったというメッセージは伝わりました。
さらに現代と戦時中の場面を交錯させることで、現代人にも戦時中の人々の生き方を考えさせようとしていたのかと受け取りました。
それ以外の演技や戦闘シーン、内容については疑問が残ります。
わざわざ映画でやらなくても、終戦記念日の特番ドラマの放送で十分かと思いました。
▽演技
岡田さん、井上真央さんはとても良かったですが、それ以外の俳優がベタな演技をされていて、ドラマか!?と思うような場面が多々見られます。
▽戦闘シーン
同じシーン(主に特攻)を何度も使い回し、ショボいです。
▽内容
岡田さんが生き残らなかった理由や、アホくさい人間関係のつながりなど、見ていて疑問だらけです。
やっぱり泣きました。
最初、ポップコーンばっかり食べていましたが、
途中で食べることを忘れていました☻
あの岡田准一さんの宮部久蔵の話し方、
あれがもう頭から離れません。
原作にはない、戦争の途中に家に帰るシーンは、もうここで終わってしまうのかなとか思いましたが‥
やはり、あの染谷将太さん演じる大石が
宮部の家に何回も通うシーンがあのシーンに重なって、泣かずにはいられませんでした。
戦争という残酷なものの中、さらに信じられないような戦闘機に乗って飛びまわっていたなんて、今や信じられないですが
零戦という最強の戦闘機をつくった日本の技術力、昔からそんなにすごかったんだなあと、ダメかもしれないけど、嬉しく思います
戦争というあのすごい国と国との戦い、
これについて考えさせられるものでしたね。
それより、家族の愛についても考えさせられました!
亡国の新聞社
原作で描かれていた新聞社の戦争責任が全て削除されていた。協賛は朝日新聞社である。
日露戦争が終わりポーツマス講和会議が開かれたが講和条件を巡って多くの新聞社が怒りを表明した。国民は新聞社に煽られ反政府暴動を起こした。日比谷公会堂が焼き討ちされ小村寿太郎は強い非難を浴びた。以後国民は戦争賛美へと誘導された。
新聞社は5.15事件の首謀者を英雄と称え減刑嘆願運動を主導し結果2.26事件へと繋がった。暴走する軍部主導国家を止める事は誰にもできなくなった。軍部をこのような化け物にしたのは新聞社であり、それに煽られた国民であった。
戦後、新聞社は国民に愛国心を捨てさせる論陣を張った。国を愛する事は罪であるかのように自らを正義と信じ愚かな国民に教えてやろうという姿勢は戦前も戦後も変わらない。その結果、自らの国を軽蔑し近隣諸国におもねる売国奴的な政治家や文化人を多数生み出す事となった。
原作では特攻隊員をテロリストと断じその精神構造を洗脳された愛国心と捉える新聞記者を登場させている。死に臨み両親には澄み切った心で死んでいった姿を見せたい。死を決意し我が身亡き後の家族と国を想い、残る者の心を思いやって書いた特攻隊員達の遺書の行間の思いを教え諭している。
残念な事に本編映画では全く語られる事はなかった。
原作より好き
原作は主人公兄弟にあまり感情移入できず、戦争の物語としてもありがちな感じで、そこまで人気か?と思っていましたが…
映画の方がこころ打たれました。
『僕は必ず帰ってくる』と彼は言い、その通りとなったわけですが、これは彼が生き抜いた軌跡が、いろんな人と繋がった結果なのだと。人は一人では生きていけないんだと、痛感しました。
また、人の気持ちは言葉では言い表せないんですね。戦争で命をかけた先人達は、国のために死ぬ事、家族への愛、未来への希望、夢、色んな思いがあって生きていたんだと思ったら涙が止まらなかった。
山崎監督の手腕と、音楽の効果もすごくよかった。
最近自暴自棄になっていた自分を見直す良い機会になりました。
監督、下手?
岡田先生の、最後の操縦シーンは、最高にかっこよかった。表情もすばらしい。それだけかな。同じシーンの繰り返しが多い。いちいち、くどかった。
生きる死ぬの話も、矛盾するよね。
ホモみたい。
急に抱きついて、若い男が好きだ?なんのこっちゃ。
良作だが、この1作だけで終わらせてはいけない
原作未読者の意見です。
まずは役者陣の話から。
岡田准一のきりりとした清涼感のある演技は好きだった。
憔悴した時とのギャップも良いし、真摯に役を演じていたと思う。
周りを固めるキャストも良い。
若手実力派の染谷将太はやっぱりうまい。純朴そうな表情が自然。
主人公をライバル視する景浦を演じた新井浩文も、殺気のある眼
が見事だった。(調べてみたら在日三世だそうだ。どんな気持ち
でこの役に挑んだのか、気になる)
橋爪徹、田中ミン、そして今は亡き夏八木勲らベテラン勢の演技
も素晴らしい。それにしても夏八木勲、亡くなったとは思えない
ほど色んな新作に出てるなあ。改めて、良い役者さんでした。
CGもかなり頑張っていた。不自然に見える部分はあるが、
邦画の中では現時点で最高レベルのCGだと思う。
サスペンスも孕んだシナリオはテンポも良いし、
後半からは涙を流したシーンも多かった。
あの戦争を戦った人々は、大切な家族を護るために命がけで
戦ったのだという畏敬の念も覚えた。
基本的には、反戦のメッセージや現代の人々に向けたエールも
感じる良作だったと思う。観て損は無い映画だと思う。
だがしかし、気に入らない点は大きい。それは、
特攻隊員を徹頭徹尾『戦争の被害者』として描いている点だ。
そのこと自体は全く間違いでは無いが、根はもっと深いだろう?
* * *
負傷する兵士の描写を思い出してほしい。
真珠湾攻撃を受けるアメリカ艦隊や、特攻によって命を
奪われた敵兵に関する描写は爆破シーンや遠撮のみ。
一方で、こちらの兵士が傷を負い、血を流す姿は詳細に描かれる。
特攻が成功せず悲痛な叫びを上げて散っていく描写もしかり。
負傷するアメリカ兵を描かなかったのはアメリカ側への配慮
かもしれない。負傷する日本兵を描いたのは戦争の犠牲となった
彼ら兵士を悼む気持ちからだろう。特攻の虚しさを訴える上で、
特攻に失敗する描写を多く盛り込んだ点も頷ける。
だが視点を変えれば『零戦で殺された側については少しも
触れず、死んだ日本兵のみが戦争の被害者であるかのように
描かれている』などと言われ兼ねない描かれ方でもある。
特に最後、アメリカの船に突入せんとする主人公の姿。
銃弾の嵐を抜ける零戦のヒロイックな姿、米兵が恐れおののく
様子、主人公の毅然とした表情を延々と映し、明らかに特攻が
成功するものと見せて、ブラックアウト。
映画の締めとしては良い。だが過剰にヒロイックだと感じる。
戦争賛美、特攻賛美だと言う人が出てきてもしようがない
終わり方とも思える。
* * *
鹿児島出身の僕は知覧の特攻隊基地を4度ほど見学している。
彼らは国や家族を護るために自分の命を犠牲にする事を選んだ
尊敬すべき人々だと思っている。
しかし忘れてはならないのは、特攻隊の攻撃で殺された側から
見れば、彼らは『クレイジー(狂っている)』と呼ばれた人殺し
だったということ。彼らは敵から恐れられ、憎まれたのだ。
特攻隊を殺人者として描け、と言っているのではない。だが、
日本にとっては大事な家族を護るために戦った英雄である彼らが、
別国にとっては誰かの家族の命を奪った憎悪の対象でもあった
事を描かないのはフェアとは言えない。
自分にとって都合の良い所も悪い所も知って初めて、
その相手に正しい評価を下せるというものだろう?
彼らを特攻へ駆り立てた指導部側(=若者たちを『狂気の人殺し』
と言われる立場に追いやった者達)への言及がほとんど無い点は
もっと気に入らない。
尺の問題もあるのだろうが、開戦から特攻に至る経緯を丁寧に
描かず、『そういう時代だった』の一言のみで片付けて
しまっている。それでいいのか。
この物語の作り手は、特攻隊の人々に心を寄せすぎて、
冷徹な視点が足りない。相反する視点を十分に描いていない。
むしろ、それらの話題を避けているようにすら僕には思える。
『中立である』というより『腫れ物に触らないようにしている』
という印象を受けるのだ。それが気に食わない。
(hanakentaroさんのレビューにあるよう、エンタメとして描くと ここまでが限界になってしまうのかもしれないが)
* * *
基本的には反戦を謳った映画だとは思う。
特攻隊の方々への尊敬の念ももちろん感じる。
もうあんなむごい戦争を繰り返してはいけない。
戦争を戦った先祖の意志を引き継ぎ、
人々の為に、平和の為に一生懸命生きなくては。
この映画はそんな気持ちを僕らに抱かせる。
だが、まだ弱い。
この映画は特攻隊という存在を知る入門編としてはいいが、
この1作のみで戦争の悲しみや業の深さを理解したなどと
考えないよう注意しなければいけないと思う。
太平洋戦争の起こる前にはもはや戻れない。今となっては
「そういう時代だった」としか言えない。それは仕方がない。
だが僕らの世代は「そういう時代だった」で終わらせては
いけない時点にいるのだ。
過去を学び、それを繰り返さぬよう実践するべき世代なのだ。
おそらく1,2年前に本作を観ていたら、僕ももう少し高い評価を
入れていたかもしれない。だが今の日本はどうもキナ臭すぎる。
政治の話は大嫌いだが、最近はこの映画の時代へと逆戻りしている
のではないかという危惧を抱かずにはいられない話題ばかりだ。
以上。
口やかましくてスミマセン。
〈2013.12.22鑑賞〉
見るべき作品
初めて劇場での戦争映画だったけど、見るべきと感じた。
宮部という一人にスポットを当てているけど、あの時代の人はみんな同じような物語があったんだろうな~。
傍からみたら宮部は、臆病者だけど宮部を知っている人から見たら強い人。
愛の形は、今では考えられないような形だったけどあの頃の日本ではそれが普通だったんだろうな。
ジブリ作品の風立ちぬを見たことも少なからず影響したと思う。色んな方向から感じることができて、今、わたし達の生きる意味とか何をするべきなのかを改めて考えさせられた作品でした。
ネタバレしてるか微妙なのでネタバレありにしときます!
0.5が最低点だったので
評判はいいようですが、まったくの駄作でがっかりしました。
時代背景を理解していれば失笑してしまうレベルですね。
原作は読んでいないのですが、当時の軍は家族のために何としても生き残りたいと思う人はいてもそれを口にすることが許されない時代だったわけで…
原作からしてそうなら、映画化すること自体が間違っているのではないでしょうか。
笑ってしまうのは、これを見て戦争ってこんなものだったのかと勘違いする人ばかりなことと感動して泣けたとか…ありえないです。
最後の特攻シーンもいくら小説原作っていってもね~
正規空母に特攻成功?ないない。
唯一よかったのはあまりにも短すぎるミッドウェーでも赤城に対する急降下爆撃の部分のCGでした。
最後の5分の為の144分
※原作未読、詳しい戦争知識無し、戦争物素人の投稿です。
最後の5分、零戦パイロットの祖父(宮部)の取った行動にセリフは無く、受けて側に委ねられており、宮部の真意、すなわち、映画の感想は十人十色になるでしょう。
なので、それまでは最後の5分、どれだけ宮部の気持ちになれるか、入り込めるかの準備体操っといっても過言ではありません。
低評価の方の意見では、原作との比較や、当時の情勢の説明不足、戦時中特有の心理描写不足、キャスティング(特に三浦春馬さんの序盤の演技)の違和感、演出(過去と現代の行き来)について行けない。などあるようですが。
少なくとも私は、あの5分間は宮部になっていた気がしました。
個人的には、最近の映画で一番良かった、心を揺さぶられた作品でした。
これを機に、自分なりに戦争について調べてみたくなりました。
最近の邦画では秀逸な出来栄えでした。
思っていたより、いい映画でした。
個人的には最近の邦画では一番の出来です。
とにかく、ストーリー展開が良く出来ている。
何と言ってもテーマが明確。
人の命が軽んじられた狂気の戦時中に
罵られ、蔑まれ、辱めを受けようと、その大事さを
教え続ける宮部の人として芯の強さ感銘を受ける。
この作品、個人的な感想では感動ではなく、
感銘を受ける1作だと言いたい。
キャストもまずまず。
岡田准一の演技も良いです。
武骨で本当に心の強い人物を演じきっています。
色んな意味で考えさせられる映画。
もちろん、この年では戦時中の事は何も知らないのだが
今まで知識として有ったものが目の前に突き出されて
さあどうする、どう考える?って宿題を
出されたかのようです。
長い冬休みに確りと考えてみましょう。
スポンサーに朝日新聞wwwww
さすが「三丁目の夕日」の監督、うまくまとめていると思います。私自身は泣けました。原作を読んでいるというのもありまして、始まってすぐに涙腺がゆるんでました、ハイ(笑)。おそらく祖国の英霊たちの願いのようなものがこの映画にはのりうつっているのでしょう。山崎監督は売れるかどうかわからないと不安げでしたが「三丁目の夕日」に並ぶぐらいの代表作といわれるようになる予感ww
長編小説を2,3時間の映画にまとめる場合は、小説の内容から多くの部分をそぎ落とす必要があることと、小説であるがゆえ使える技法が必ずしも映画で有効ではない、という制約があるのは当然なのですが、そのかわりにゼロ戦の戦闘シーンなど映画ならではの表現もあるので映画は映画として面白いと思います。
個人的に残念なのは、景浦というヤクザとのやりとりのシーン。この景浦というのを小説で読んだとき思い浮かんだのは、晩年のマイルス・デイビスだった。セリフといい、生きざまといい、彼の自叙伝に出てくる口調や生き様が重なるんだよね。
https://www.youtube.com/watch?v=cvtjA7__EqY
これとかwwww せめてサングラスをかけてほしかった。
日本人で演じられるのは内田裕也かなあ。
あと、この映画にお金だしてる会社に朝日新聞がいるのには大うけwwww 百田さん、どう思ってるんだろか? 意外に笑ってたりして、「おいおいオレがこきおろしているアサヒがスポンサーになりたいって? きっとあの部分を削れっていってくるんだろうね」
そんな駆け引きも想像させてしまう、この作品、なかなかいいよw
テーマは良かったけど映画としてはイマイチ
メッセージとしてはとてもよかったのかなと思いました。特攻の可否というよりは、身近な戦争体験者の方の奥底にあるものとその有限な価値に気づくべきだというアラートに重きを置いてる点、また宮部さんの自らの行いは還元してあたかも生まれ変わるかのように自分の大切な人を助けてくれるだろうという生き方、どちらも素敵でした。
ただとにかく映画としての演出がひどすぎる。。現代と過去を変なタイミングで行き来しすぎるせいで全く感情移入できないし、岡田くん以外の若手俳優、特に三浦春馬と吹石一恵の演技があまりにもNHKの朝ドラ風で、現代版はもっと少なくてよかったんじゃ…と思えてしまった。夏八木さんはじめベテラン勢の演技はとてもよかったです。(それにしたって夏八木さんもきぼうの国とかのほうがよっぽどよかったと思えるけど…)
宮部さんの思いや価値観を描くにはもっとその背景にある時代の動きを見せなきゃまったく真に迫らないし、ほんとに期待を遥かに下回る薄っぺらい映画でした。
とても評判が良いようなのですが、もっと良い戦争映画はいくらでもあるのに!とちょっと歯痒い思いです。
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