永遠の0のレビュー・感想・評価
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後半、ぐんとよくなる
前半は正直少し期待ハズレかなと思ったのですが、後半別物でした。
かなりぐっときました。
総評としては、よかったですよ。
ただ、特に現在の場面の中に、安っぽいテレビ的な演出効果があったのが残念ですが。。。
今生きていること。
冒頭のシーンから入り込めました。
戦争映画ですが、さすが山崎監督の演出は分かりやすく、VFXはほとんど違和感無く鑑賞しやすい。噂の空母赤城やゼロ戦はこんなものがあったことを想像でき、感慨にふけます。今の若者が戦争や特攻について否定だけではなく、自分で考え、戦った方々にも想いを馳せて欲しい。そんなキッカケになるような映画でした。出来れば避けうる知恵が出せる人がでることを祈ります。
演出かもしれないですが、現代パートがチョット出来過ぎなので、星4で。
不覚にも涙腺崩壊
本屋さんで映画の予告動画を見た時から「うっ!」っときました。
これはやばい。
今まで映画で泣いたことなかった私がまさか恥ずかしい姿を映画館でさらしてしまう。
もしあふれ出た心の汗をどうするか。
そうだ万が一の時のためにハンカチを持って行こう。
でも絶対に泣かない。泣きたくない。醜態を晒したくない。
そう決めて映画に臨みました。
そもそも邦画は面白く無いはず。
『はやぶさ 遥かなる帰還』の時だって最後に興冷めしたし...
今回も製作者側の自己満足だけで終わるんでしょう。
これで皆さん泣いてくださいよ。ってな感じの押し付けがましいお涙頂戴ではないかと。
それに予算もあまり無いんじゃないの?。
だからゼロ戦の戦闘シーンもわざとらしくって少ししか無いんでしょう。
そう思っていたんです。
しかし始まってみると...
全編を通して素晴らしいゼロ戦の戦闘シーンがありました。
最近の映像技術の進歩はめざましい。
まさに見ている自分もゼロ戦に乗っているかのような気分にさせられました。
操縦席の上から敵機が飛んでいるシーン。
操縦かんを辛く握るしか無い状況。
もう体が固まって呼吸するのも忘れていました。
今まで戦闘機が出てくる映画はいくつもあったのに
どうして『永遠の0』はこんなに引きつけられたのか?
考えてみました。
たぶんそれは実際にゼロ戦は実在して自分のすぐ近くのご先祖様が乗っていたからだと思います。
しかも「十死零生」。特攻は最初からまず助かりません。
さらに敵にダメージを与えることさえできない場合がほとんど。
こんな悲惨な現実が『永遠の0』を他のそのような戦闘機映画とはまったく違って
ものすごいリアリティを見ている日本人に感じることができたんだと思います。
これはぜひ映画館で見てください。
「今忙しいから後でレンタル開始した時に借りるよ。
自分の自由な時に見れるし、安いし、家でカールでも食べながら横になって見たいし。」
なんて考えている方もいるかもしれません。
そんな映画ではありません。
『永遠の0』は映画館で見ないと本当にもったいない映画です。
主人公の宮部久蔵を演じた岡田准一さんもすばらしかった。
話の展開が変わるごとに現れたその表情に主人公の心の中を鑑みることができました。
他の役者さんだったらこんなに素晴らしい作品にはならなかったでしょう。
でも最後のシーンでもうだめでした。恥ずかしいけど、涙がポロポロ出てきちゃった。
喋れない。喋ると泣き声になってしまう。
なので映画館に行くときはハンカチを忘れずにお持ちくださいませ。
“超”娯楽映画
祖父が2人いるということを唐突に伝えられたショックから、姉の誘いもあって、顔を知らないもう一人の祖父の経緯を探す。
やがて、その祖父が戦時中「臆病者」と呼ばれ、最終的に特攻隊に参加し亡くなったことを知る。
なぜ臆病者と呼ばれたのか、どういう経緯で特攻隊へ参加したのか・・・。
三丁目の夕日でVFXが評価された山崎貴監督が描く戦争映画が「永遠の0」だ。
原作は小説で、自分は未読。
なので映画が原作通りなのかどうかは言及しないが、もし原作通りであるなら、これほどまでに軽々しく商業を第一に考えた無粋な映画及び小説はないだろうと感じずにはいられない。
裏を返せば、原作がそうであっても、それをぶち壊すほどの衝撃を作り出すことを映画では出来たはずだ。それをやらなかったことからも、この映画が昨今の売り上げ史上主義な業界から来る質の低下の一翼になっていると思われても仕方が無い。
主人公は岡田准一演じる「宮部久蔵」。
物語の都合上、現代と過去を行き来しながら物語を演出していくため、主演の割には出演時間はそれほど長くない。
が、普通ならその少ない出演時間を無駄なく使って宮部久蔵という男を描く描写が欠かせないはずだ。
この宮部久蔵、CMでも見受けられるように当時の束縛感が蔓延していた時代に“生きることを第一に考える”というイレギュラーな考えを声にして言う極めて現代的なキャラクターだ。
だからといって当時の人間はそうは思わなかったとは限らない。特攻隊の人達の遺言書からもそれらは見て取れる。宮部のこの台詞及び信念については別に違和感を感じない。
違和感を感じるのはその言葉に対する宮部の姿勢だ。
味方が戦っている中で乱戦を避け、安全を第一に考えるという宮部の意思は、零戦を知り尽くした人ならではの効率的な考え方だ。
だが、その行動に至るまでの葛藤が描かれていない。
空戦の中で味方が次々と死んでいくという中で、悪く言えば一人高みの見物だ。
そのことについての上官からのお咎めや自身の中に生まれるはずの「助けれなかった」「助けた」という葛藤が描かれていない。
端折ったとでも言うのか?
宮部のこの行動に至るまでの経緯があるからこそ、特攻に異を唱える宮部の気持ちが確立する。この行動をどうやって上官達に説明したのかさえ皆目検討もつかない。不思議な箇所の1つだ。
そして終盤になると、その見るも無残にも特攻に駆り出される仲間達を見て精神的に追い詰められてしまう。
一体宮部は戦場で何を見てきたのか?
特攻という状況下になって初めて気づいたとでも言うのか?
これでは臆病者以前に、単に鈍感で馬鹿でヘタレな人間としか思えない。というか実際にそう描かれてしまっている。
その不足気味な描写から得られるのは、宮部の非人間的な部分。
これに共感なんざ出来るわけがない。
「思い人のために生きる」という理由も、言い換えれば戦場で共に戦ってる仲間達は別にいいのか?ということになる。
無理矢理戦場に駆り出された者もいる時代背景を無視したキャラクター作りだ。
戦争及び当時の日本の束縛感からなる、非常に緊迫し、張り裂けそうな状況とはほど遠い“戦争ごっこというサバゲー”の中で戦う男達と見られてもおかしくない。
面白いのは頼みの綱であるVFXがものの見事に幼稚化してることだ。
三丁目の夕日とは違って、重い、重すぎるテーマを扱うこの映画。
戦闘描写は戦争という状況を描く大切な部分で、残酷さや無慈悲さ、理不尽さといったものを描き、ようやく観ている側は「ああ、これは戦争なんだ」と感じる。
だが映画で描かれている戦闘はただのカッコつけた、ミリタリー好きに媚びた演出ばかりだ。
遠景の、艦船が轟沈する様を映し出しているかと思えば、カメラを掠めるようにカットインしてくる零戦・・・というふうに、非常に演出された戦闘を随所に盛り込んでいる。それはさながらアニメでも見ているかのようなわざとらしさ。
三丁目の夕日と違うのは上にも書いたとおり、重いテーマを扱っているうえに、タッチもコミカルではないシリアスなもの。
なのに非常にファンタジーな、カッコつけたような演出ばかりで、シリアスとは程遠い「緩さ」を演出してしまっている。
おまけに背景と零戦がものの見事にミスマッチになっているなど、売りのVFXももはや形無しといった具合だ。
そういった緩さはVFXだけではない。
劇中、宮部が敵機に後ろを取られ危険に晒されることになる場面があるが、それを宮部が否定する特攻で戦友が助けるというのだ。
戦友はかろうじて生き延びるが・・・まず高速で動く敵機に体当たりするというありえないことをやってのけていることが、この映画の緩さを物語っている。
そして特攻を否定している宮部はそのことについて感謝するだけ。お前の特攻に対する意識はどこに行ったんだ?とツッコミを入れたくなる。
終盤のラブストーリーなんかは、観客に不快感を得られないよう、なるべく双方の存在を観客に植え付けさせて納得させようとする一種の辻褄あわせの作業。
それまで登場時間が少なかった井上真央が、終盤メインに近い出演時間になる構造などが拍車をかける。
そのせいで宮部という一人の人間の経緯から取り巻きのラブストーリーというものに変化し、物語の主軸がブレてしまっている。
2時間20分という長い上映時間がもはや無駄。地上波で1時間ドラマとしてやっていったほうがまた評価できる。
ここまで書けばわかると思うが、つまりこの映画は誰にもわかりやすい単純明快な自己犠牲の物語だということ。
定型文で構成された映画と言ってもいい。それぐらい普遍的な物語。
作中の戦争や特攻などは、ただの設定に成り下がっているため深く掘り下げる必要は無い。勿論、反戦などというメッセージ性なんてものも皆無だ。
この物語は、当時の戦争や特攻を題材にしなくても成立する。それぐらい気楽な映画だということ。
この映画を「素晴らしい」と評価すること自体無粋。もっと気楽に見る映画だよと言いたい。
特撮が素晴らしかった
漫画版を読んでいて、そんなに好みの内容ではなかったので映画は見なくていいかなと思っていたら、けっこう評判がよく他に見たい映画が全然ないので見に行ってみた。
特撮が、飛行機同士の空戦、真珠湾攻撃など非常に迫力たっぷりで素晴らしかった。ゼロ戦かっこいい。
物語自体はやっぱりあんまり面白いとは思えず、早く戦争場面にならないかなとずっと思っていた。でも、演技も演出も素晴らしく、リアルに描かれており、決してできが悪いわけではなく、単に好みの問題です。
共感出来ず残念でした
2014年1月5日作品を拝見しました。
こちらでの評価が4.2と評判も良く期待していきました。
結論としては、共感するところ無く残念に感じた映画でした。
一番残念に感じたのは、宮部の気持ちに共感を覚えなかったことです。
「家族である松乃、その子供清子のために何としてでも生きて帰る」という宮部が持つ感情は、”今の時代なら”当然理解出来るものと思いますし、だからこその高評価なのかと推測しました。
でも、どうでしょうか。
多くの若者が当たり前のように特攻を志願した時代背景のなかでは、「お国のため」あるいは、表だって口には出せなかったと想像しますが「自分が一番大切に思う人たちを失いたくない」「愛する家族を守るため」そういう思いで、自ら望んで特攻の道を選んだのではないでしょうか。あの作中の多くの若者のように。
戦争に負けても、生き残りさえすれば家族を守っていける、イチから立ち直れると思えるのは、戦後の日本復興を知っている現代人だから抱くことが可能な感情に思えます。
自分は戦争を経験した世代ではありませんのであくまで想像で書いています。ぜひ、戦争を経験し生き抜いた方からの感想も聞きたいと感じました。
セリフだけで泣けました
基本的に戦闘シーンがつけたしで、現代の若者のに向けてのメッセージがメインになっています。
出演者が良いです。セリフだけで号泣してしまいました。
原作は途中で飽きてしまって結末まで読んでいませんでしたから、ラストは意外でした。
とはいえ、この映画は、岡田准一に尽きると思います。最初の言葉に力がありました。
ぜひ、一度見てください。
初めて映画館で見た戦争もの
戦争ものの映画を観ることはありません。というか、いけないことだと思いますがなんとなく苦手です。
でも、そんな人にこそ見てほしい。若い人にこそ、今の日本だから、見てほしい。
涙が止まりませんでした。
本編で泣け、エンドロールを見てさらに泣きました。
夏八木さんが亡くなっていることに気づき、さらに泣けましたし、夏八木さんの台詞を思い出せば今でもグッときます。
本当に若い人にこそ見てもらいたいです。
感動です!!!
この映画はほんと感動します(T_T)
自分は今まで見た映画で1番泣きました!!
内容が深く。最後までみないとわかりません
そして事実がわかる事に泣けます☆
是非この映画はみた方がいいです!!!
秀作、傑作、ゆえに惜しい
正月一発目に鑑賞。
席の埋まり具合は6割程度、かなり大入り。
内容は原作を読んでいないので映画のみの評価になるが、非常にドラマがしっかりと作られていて、二時間半の長編ながらも全く飽きさせることなく観れてしまう。
監督はジュブナイル、リターナーに始まり近年には三丁目の夕日を作った山崎貴監督。VFXに定評のある監督。
のはずだった。
なんだあのCGは?
スピード感の無い戦闘シーン、あまりにも綺麗に見せすぎるCG。
もっと臨場感があってもいいんじゃないかと。
なんでこんなに模型的なのか、と。
VFXに定評があるはずの監督作品だけに、戦闘シーンが引っかかって引っかかって。
フィルムで上映している館があるとは思えないけど、これはフィルムで観たかった。
チープなCGで☆マイナス1。
新しい戦争映画。
戦争の切り取り方としては抜群のアイデアだと思う。
いまの世代の若者が、特攻で死んだ実の祖父の足跡をたどる。そのなかであの時代の空気を少しだけでもかぐ。
戦争を知らない我々ができる方法のひとつであろう。
山崎貴といえばVFXに長けているというイメージがあるので、戦闘シーンに目を奪われがちだ。
確かに真珠湾攻撃のシーンは「パール・ハーバー」(マイケル・ベイ監督)に負けていなかった、気がする。
しかし、それだけではない何かがこの監督にはある。「ジュブナイル」の頃から感じていた。それが何か、言葉にはっきりできないのがもどかしいが、その何かが本作では発揮されている気がする。
原作を読んだときも思ったし、今回も思ったが、少しご都合主義のところがある。
健太郎(三浦春馬)と慶子(吹石一恵)が自分たちの本当の祖父のことを調べたいと言い出したとき、賢一郎(夏八木勲)はなぜ真実を話さなかったんだろう。健太郎が景浦(田中みん)にもう一度会いに行かなかったら、賢一郎はどうするつもりだったのだろう。
最初に臆病者だとか恥さらしだとか言われて、井崎(橋爪功)に会って、やっと祖父の真の姿に近づく。最初に井崎に会ってたらどうなってた?
この瑕疵は映画においては、田中みん、新井浩文や夏八木勲、染谷将太の好演に助けられている。
ラストの宮部(岡田准一)の表情は何をあらわしているのだろうか。
映画は不思議な余韻を残して終わる。
後世に伝えるということ
私自身は戦争体験がありません。どれだけリアルに心情を重ねられるか、過去の出来事を思うにはまずそこに壁があります。しかし、この作品はその壁を取っ払うかのように紐解いて、当時直面した人々の心情を描いています。特攻隊に志願した学徒、遺された家族、それぞれに現代にある当たり前の暮らしがあります。その暮らしを守るために何をすべきだったのか。本当に選ぶべき道は何だったのか。現代の暮らしは、先代の親類、自分に関わる全ての人々のその葛藤や苦しみがあってこそのものだと思い知らされた時に、涙を流さずにはいられませんでした。戦争中、その苦境を乗り越えてきた人々の生き様を後世に伝える素晴らしい作品です。
映画として面白い
私は戦記ものが大好きで原作もどこからの引用なのか見当がつきます。ですから原作には複雑な思いで、感動はしませんでした。
しかしこの映画は良く出来ていて、細かい点まで興味深く観ていました。役者それぞれも素晴らしく、 涙を何度も流してしまいました。特に岡田の演技はホントに一匹狼の戦闘機乗りのような感じでした。パイロット達の演技は海外の映画でもあそこまで描けてないような気がします。
ただし、現実は感動とは程遠い虚無の殺し合いに過ぎませんでした。特攻隊も突入しても爆弾が不発でしばらく息があったり、米軍も色々な意味で戦争の馬鹿馬鹿しさを感じていたようです。どうしても素直に作り話に感動は出来ません 。
原作にハマってしまい、
以前からずっとずっと楽しみにしていた作品でした。マニアな意見としてはやはり、原作に忠実な映画をつくるのは難しいことですが、もう少しこのシーンは欲しかったなあと感じてしまう場面もありました。例えば、米軍からみた零に(搭乗員含め)もう少し重点を置いてもいいのかなと思いました。私のように原作にどっぷりハマってしまった人には少し、物足りないかもしれません。
しかし、出演者の方々の演技は言うまでもなく圧巻です。特に橋爪功さんの演技は脱帽物でした。橋爪さんの役は原作でも私的に思入れの深い人物だったので、増して感動してしまいました。他にも涙してしまうシーンがたくさんあって持っていたハンカチがびしょびしょになってしまいました。ただの戦争映画ではなく、今を生きる若者達に訴えかけるようなメッセージが込められた映画です。
おじいちゃん有り難う
主人の優しかったおじいちゃんが90才でなくなって13回忌が過ぎました、
嫁ぎ先の古い家の玄関先に傷い軍人の印が付いていましたが去年の大掃除の際に主人が外していました、
ああそうだね、もう要らないね、こんな古くさい物、棄ててしまおうかと思ってました、
でもこの映画を観て、感謝をこめて仏壇に大切にしまおうと思いました、古くさくて忘れてしまいたいけど、そこには確かに大変な時代があったこと、何もなかった様に優しさだけをくれて生きてくれた人々がいたことを忘れないために、宮部久蔵は私達の回りに静かに微笑んでいてくれたのですね。若い方に
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