永遠の0のレビュー・感想・評価
全627件中、461~480件目を表示
終始号泣
戦争でなくなった人がいるからこそ今の豊かな生活がある。
戦後なんにもなくなった日本、そして経済大国まで上り詰めた日本。そこには、日本人の真面目さ、思いやり、繊細なきもち。
本当にいい映画でした。
最後に三浦春馬がみた今の日本、確かに豊かだけど何か足りない。
特に途中で合コンのシーンがあったけど、そこにいるなんにも知らない若者、それが今の日本の姿を指している。
ゆとり教育が、日本をダメにしたような気がします。歴史もなんにも知らない若者がいるから、政治に無関心、現在の日本に至ってるわけです。
とにかくいろいろ考えさせる映画でした。
それ言っちゃダメでしょ?
2時間以上、飽きずに見れたし、涙も何度か流れた。
でも、それは現代の話。
現代の回想で戦時中のシーンが進んで行くのだが、戦時中の方はちょっと何でそんな話にするの?というほど浅い。
軍隊にいる人間が、しかも教官がおおっぴらに「死にたくない」とか「戦いたくない」なんて堂々と言っちゃダメでしょ?
それを口に出さず伝えるのがシナリオの妙。それ最初に言ったもんだから後のシーンはすべてその確認作業に過ぎなくなってしまう。
また、主役はカッコいいがこの役には全く合っていない。彼だと悩むの当たり前な感じ。強面の軍人が逡巡するからこそ、その心の揺らぎが観客に伝わってくるのだ。
松重豊さんとかで見たかったな。ちょっと老け過ぎだし観客入らんだろうけど。
ともかく「そのまんま」な話で何のひねりも無し。年配俳優さん達の重厚な演技と特撮シーンのみ印象に残った。
でも実年齢合わない人も多かったね。計算すればみんな80才超えてるはず、特殊メイクなどで計算合わせて欲しかった。特撮に力入れるなら、なぜそこのリアリティーにも気を配らないかなと。
まあ思いっきり期待して行ったからの辛口。見てそんはないが名作としては残らない。そんな映画。
なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。
映画「永遠の0」(山崎貴監督)から。
戦時中、主人公・宮部久蔵と行動を共にした人たちの回想シーンは、
知らず知らずのうちに私たちの胸を熱くするが、
それで感動した、と絶賛するだけでいいのだろうか。
映画館という暗闇の中でメモしたフレーズを整理していたら、
余命3ケ月と宣告され、ベットの上で息絶え絶えになりながらも、
必死に話す井崎の役を演じた、橋爪功さんの台詞が心に残っている。
「なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。
あなたたちに、この話をするためです」
何をしたわけでもないのに、宣告された寿命が延びている・・
この不思議さを、彼は病床の上で感じていたに違いない。
それは「宮部小隊長が、今の若者に伝える役目を与えてくれた」
そう感じたのか、伝え終わった後の満足感が伝わってきた。
さらにラストシーン、宮部の変わりに生き残った、
賢一郎役を演じた、夏八木勲さんも同じような台詞を呟く。
「生き残った者がしなければいけない事は、その死を無駄にしないことだ。
物語を続けることだ。何事もなかったように生きているんだ。
それが戦争で生き残ったってことなんだ。
あと10年もすれば、私たち世代はほとんどいなくなる。
この話をお前たちに伝えられてよかった・・」
こう言い残して、夏八木勲さんは本当に他界してしまった。(合掌)
もちろん、殺伐とした今の世の中、夫婦愛・家族愛も大切だけれども、
祖国の未来のために命を亡くした人たちを忘れないで欲しい、
そんなメッセージを、次の世代に確実に伝えなければ・・と感じた。
日本人の持つ愛
若くして散った特攻隊の隊員たちの想い
神風特別攻撃隊員たちの複雑に入り混じった想いがひしひしと伝わってきて泣きっぱなしだった。宮部さんの「生きる努力しろ」には涙が止まらなかった。若い人は絶対に見るべき映画。
よくできた映画
批判的なコメントは多いが、よくできた秀作だと思う。拍手を贈りたい。私は素直に感動し、目頭を熱くした。
映画としてキャストに一切無駄がなく、登場人物一人一人に存在感がある。
宮部久蔵役の岡田准一の好演は言うまでもないが、賢一郎役の夏八木勲が非常によい。彼がもうこの世にいないのかと思うと大変悲しい。
吹石一恵と三浦春馬の姉弟は現代の若者らしくてよい。ただ、三浦春馬は、合コンでのテロ論議のときはもっと怒りをあらわにして欲しかった。あそこが、この映画のメッセージのポイントだと思うからだ。
小説でも映画でも明確な表現はなかったが、ヤクザに囲われそうになった松乃を命がけで救ったのは景浦であろう。観る人に容易に想像させるほどの迫力が田中泯にはあった。
CGについてもいろいろと議論があり、同じ絵を何度も使うのはいただけないが、まずまずのデキではないだろうか。
愚かな戦争や特攻という不毛な作戦を肯定する者はいないが、こういう思いをした人たちのおかげで現在の平和がある。多大な犠牲を払って敗戦することによって、日本は目覚めたのだという歴史を、特攻で死んでいった若者と同年代の人に是非知って欲しい。
私が観た最近の軍記物は「男たちの大和」、「山本五十六」があるが、この作品がこの中で最もメッセージ性が高いと思う。
やっぱ右傾化なんですかね?
鑑賞後、色々考えさせられる映画
岡田君の深みのある演技に感動。
今生きていること。
2回みました。
一回目はとにかく泣きました。
ボロボロ涙がこぼれて止まりませんでした。
こんなに素直に泣ける映画は初めてです。
岡田准一さんはホントにこーゆー役があっていてカッコよかったです。
原作にはない宮部が松乃と清子のところへ帰るところはとても良かったです。
現代と戦争時代が交互でやっているのもとても印象に残って感動しました。
2回目も泣きました。何回観ても泣けます。
ホントに感動の物語なんだ、と思った。
こんな映画にはそうそうあえないと思います
今の時代にはとてもいい影響を与えてくれそうで良かったです。
戦争の物語をこんなに一生懸命見たのは
初めてです。
何度も見たくなる映画だと思います。
ドラマ化希望〜(`_´)ゞ
映画をより楽しむ為、原作を読んで観に行きました。2時間ちょっとではすべて描く事は不可能だと思ってましたが、やはりいくつかのエピソードはカットされてました。
しかし、原作の核となる部分は充分伝わる映画だと思います。どんな状況でも望みを捨てず、必死に生きる!
主人公は戦友達が特攻で死んでいくのに耐えられず、自身も特攻を志願してしまいますが、
奥さんとの約束はカタチを変えてでも果たす…切なく無念だったろうと思います。
内容的には同じシーンが出てくるCGの使い回しが気になりました。フィルターでもかけりゃーいいのに…
あと、色んなエピソードを盛り込めるようにドラマ化がいいような気がします。
アメリカ側からの視点も加えて!悪魔のゼロ的な…恐怖の要素も欲しい。
岡田准一以外のキャストも若干変わるかな?
不覚にも涙腺崩壊
本屋さんで映画の予告動画を見た時から「うっ!」っときました。
これはやばい。
今まで映画で泣いたことなかった私がまさか恥ずかしい姿を映画館でさらしてしまう。
もしあふれ出た心の汗をどうするか。
そうだ万が一の時のためにハンカチを持って行こう。
でも絶対に泣かない。泣きたくない。醜態を晒したくない。
そう決めて映画に臨みました。
そもそも邦画は面白く無いはず。
『はやぶさ 遥かなる帰還』の時だって最後に興冷めしたし...
今回も製作者側の自己満足だけで終わるんでしょう。
これで皆さん泣いてくださいよ。ってな感じの押し付けがましいお涙頂戴ではないかと。
それに予算もあまり無いんじゃないの?。
だからゼロ戦の戦闘シーンもわざとらしくって少ししか無いんでしょう。
そう思っていたんです。
しかし始まってみると...
全編を通して素晴らしいゼロ戦の戦闘シーンがありました。
最近の映像技術の進歩はめざましい。
まさに見ている自分もゼロ戦に乗っているかのような気分にさせられました。
操縦席の上から敵機が飛んでいるシーン。
操縦かんを辛く握るしか無い状況。
もう体が固まって呼吸するのも忘れていました。
今まで戦闘機が出てくる映画はいくつもあったのに
どうして『永遠の0』はこんなに引きつけられたのか?
考えてみました。
たぶんそれは実際にゼロ戦は実在して自分のすぐ近くのご先祖様が乗っていたからだと思います。
しかも「十死零生」。特攻は最初からまず助かりません。
さらに敵にダメージを与えることさえできない場合がほとんど。
こんな悲惨な現実が『永遠の0』を他のそのような戦闘機映画とはまったく違って
ものすごいリアリティを見ている日本人に感じることができたんだと思います。
これはぜひ映画館で見てください。
「今忙しいから後でレンタル開始した時に借りるよ。
自分の自由な時に見れるし、安いし、家でカールでも食べながら横になって見たいし。」
なんて考えている方もいるかもしれません。
そんな映画ではありません。
『永遠の0』は映画館で見ないと本当にもったいない映画です。
主人公の宮部久蔵を演じた岡田准一さんもすばらしかった。
話の展開が変わるごとに現れたその表情に主人公の心の中を鑑みることができました。
他の役者さんだったらこんなに素晴らしい作品にはならなかったでしょう。
でも最後のシーンでもうだめでした。恥ずかしいけど、涙がポロポロ出てきちゃった。
喋れない。喋ると泣き声になってしまう。
なので映画館に行くときはハンカチを忘れずにお持ちくださいませ。
是非、原作か漫画も
原作、漫画は読んだ後で見ました。
主演はジャニーズという事を忘れるほどの熱演で、
CG等もかなり頑張っていたと思います。
ただ、ストーリー的には全体的にテンポが悪くなってしまった感じがします。
そして、注目新聞批判(恐らく朝日新聞)が消滅し、代わりに合コンで軽く触れただけになったのは残念でした。
朝日新聞が制作委員会に入ったからでしょうか?
原作及び漫画には高山という新聞記者が登場し、特攻隊を「洗脳された愛国主義者による自爆テロ」と元特攻隊を煽ります。
そしてその元特攻隊のおじいさんは、記者に対して心からの叫びを浴びせます。
正直、漫画でも小説でもこのシーンが一番心に残り、原作者が一番言いたい事じゃないのか? と思っただけに、全カットは残念でした。
この映画を楽しめた方は、是非とも原作小説または漫画版を読んで見るといいかもしれません。
“超”娯楽映画
祖父が2人いるということを唐突に伝えられたショックから、姉の誘いもあって、顔を知らないもう一人の祖父の経緯を探す。
やがて、その祖父が戦時中「臆病者」と呼ばれ、最終的に特攻隊に参加し亡くなったことを知る。
なぜ臆病者と呼ばれたのか、どういう経緯で特攻隊へ参加したのか・・・。
三丁目の夕日でVFXが評価された山崎貴監督が描く戦争映画が「永遠の0」だ。
原作は小説で、自分は未読。
なので映画が原作通りなのかどうかは言及しないが、もし原作通りであるなら、これほどまでに軽々しく商業を第一に考えた無粋な映画及び小説はないだろうと感じずにはいられない。
裏を返せば、原作がそうであっても、それをぶち壊すほどの衝撃を作り出すことを映画では出来たはずだ。それをやらなかったことからも、この映画が昨今の売り上げ史上主義な業界から来る質の低下の一翼になっていると思われても仕方が無い。
主人公は岡田准一演じる「宮部久蔵」。
物語の都合上、現代と過去を行き来しながら物語を演出していくため、主演の割には出演時間はそれほど長くない。
が、普通ならその少ない出演時間を無駄なく使って宮部久蔵という男を描く描写が欠かせないはずだ。
この宮部久蔵、CMでも見受けられるように当時の束縛感が蔓延していた時代に“生きることを第一に考える”というイレギュラーな考えを声にして言う極めて現代的なキャラクターだ。
だからといって当時の人間はそうは思わなかったとは限らない。特攻隊の人達の遺言書からもそれらは見て取れる。宮部のこの台詞及び信念については別に違和感を感じない。
違和感を感じるのはその言葉に対する宮部の姿勢だ。
味方が戦っている中で乱戦を避け、安全を第一に考えるという宮部の意思は、零戦を知り尽くした人ならではの効率的な考え方だ。
だが、その行動に至るまでの葛藤が描かれていない。
空戦の中で味方が次々と死んでいくという中で、悪く言えば一人高みの見物だ。
そのことについての上官からのお咎めや自身の中に生まれるはずの「助けれなかった」「助けた」という葛藤が描かれていない。
端折ったとでも言うのか?
宮部のこの行動に至るまでの経緯があるからこそ、特攻に異を唱える宮部の気持ちが確立する。この行動をどうやって上官達に説明したのかさえ皆目検討もつかない。不思議な箇所の1つだ。
そして終盤になると、その見るも無残にも特攻に駆り出される仲間達を見て精神的に追い詰められてしまう。
一体宮部は戦場で何を見てきたのか?
特攻という状況下になって初めて気づいたとでも言うのか?
これでは臆病者以前に、単に鈍感で馬鹿でヘタレな人間としか思えない。というか実際にそう描かれてしまっている。
その不足気味な描写から得られるのは、宮部の非人間的な部分。
これに共感なんざ出来るわけがない。
「思い人のために生きる」という理由も、言い換えれば戦場で共に戦ってる仲間達は別にいいのか?ということになる。
無理矢理戦場に駆り出された者もいる時代背景を無視したキャラクター作りだ。
戦争及び当時の日本の束縛感からなる、非常に緊迫し、張り裂けそうな状況とはほど遠い“戦争ごっこというサバゲー”の中で戦う男達と見られてもおかしくない。
面白いのは頼みの綱であるVFXがものの見事に幼稚化してることだ。
三丁目の夕日とは違って、重い、重すぎるテーマを扱うこの映画。
戦闘描写は戦争という状況を描く大切な部分で、残酷さや無慈悲さ、理不尽さといったものを描き、ようやく観ている側は「ああ、これは戦争なんだ」と感じる。
だが映画で描かれている戦闘はただのカッコつけた、ミリタリー好きに媚びた演出ばかりだ。
遠景の、艦船が轟沈する様を映し出しているかと思えば、カメラを掠めるようにカットインしてくる零戦・・・というふうに、非常に演出された戦闘を随所に盛り込んでいる。それはさながらアニメでも見ているかのようなわざとらしさ。
三丁目の夕日と違うのは上にも書いたとおり、重いテーマを扱っているうえに、タッチもコミカルではないシリアスなもの。
なのに非常にファンタジーな、カッコつけたような演出ばかりで、シリアスとは程遠い「緩さ」を演出してしまっている。
おまけに背景と零戦がものの見事にミスマッチになっているなど、売りのVFXももはや形無しといった具合だ。
そういった緩さはVFXだけではない。
劇中、宮部が敵機に後ろを取られ危険に晒されることになる場面があるが、それを宮部が否定する特攻で戦友が助けるというのだ。
戦友はかろうじて生き延びるが・・・まず高速で動く敵機に体当たりするというありえないことをやってのけていることが、この映画の緩さを物語っている。
そして特攻を否定している宮部はそのことについて感謝するだけ。お前の特攻に対する意識はどこに行ったんだ?とツッコミを入れたくなる。
終盤のラブストーリーなんかは、観客に不快感を得られないよう、なるべく双方の存在を観客に植え付けさせて納得させようとする一種の辻褄あわせの作業。
それまで登場時間が少なかった井上真央が、終盤メインに近い出演時間になる構造などが拍車をかける。
そのせいで宮部という一人の人間の経緯から取り巻きのラブストーリーというものに変化し、物語の主軸がブレてしまっている。
2時間20分という長い上映時間がもはや無駄。地上波で1時間ドラマとしてやっていったほうがまた評価できる。
ここまで書けばわかると思うが、つまりこの映画は誰にもわかりやすい単純明快な自己犠牲の物語だということ。
定型文で構成された映画と言ってもいい。それぐらい普遍的な物語。
作中の戦争や特攻などは、ただの設定に成り下がっているため深く掘り下げる必要は無い。勿論、反戦などというメッセージ性なんてものも皆無だ。
この物語は、当時の戦争や特攻を題材にしなくても成立する。それぐらい気楽な映画だということ。
この映画を「素晴らしい」と評価すること自体無粋。もっと気楽に見る映画だよと言いたい。
特撮が素晴らしかった
全627件中、461~480件目を表示