劇場公開日 2013年12月21日

「皆さん余りにもナイーヴ過ぎます」永遠の0 hautbois234さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0皆さん余りにもナイーヴ過ぎます

2014年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

「永遠の0」観た。皆涙が止まらないって書いてるけど、それほどの映画じゃない。
 テレビのバラエティ番組で感動させたり泣かせたりするツボを十分に心得ている原作者(田母神さんを応援して他候補を人間のクズ呼ばわりしたNHK経営委員の百田尚紀)の巧みなストーリーに皆騙されてるだけ。
 最後は特攻隊で死ぬことになる主人公に「家族や国のために生き延びろ」と言わせる前に、そもそも太平洋戦争を始めた日本という国について原作者がどう考えているのか、その総括がないまま、戦争の話をこのような人間ドラマにすり替えてしまうのは極めて危険なこと。
 日経ばかりか朝日新聞まで映画の製作委員会に名前を連ねているのを見ると、朝日は一見政府に批判的な姿勢を見せながら、実は戦前の体質から何一つ変わっていないことに愕然とする。
 映画監督、脚本家、VFX監督としての山崎貴監督の力量には敬意を表するが、それだけの実力があるのなら、原作が内在する危険性に気づいてほしかった。
 一点だけ、純粋に映画的視点から言えば、岡田准一の演技力は思っていたより良かったし、井上真央の少ない登場の中での演技の確かさに裏打ちされた存在感にはさすがと思った。全体としては、田中珉のすごみ、山本學、故夏八木勲ら名バイプレーヤーたちに支えられていた。

Sebastian
ケイさんのコメント
2014年3月2日

返信ありがとうございます。

では、貴方のおっしゃる通り映画のレビューに徹するのであれば、
(田母神さんを応援して他候補を人間のクズ呼ばわりしたNHK経営委員の百田尚紀)というくだりは必要ないと思いますが、いかがですか。
このレビューに必要ですか?

また同様に、貴方のおっしゃる事に則るのであれば、映画を観てさかのぼって原作者個人を批判するのは間違っていませんか?映画と原作は全くの別物です。この映画を作ったのは百田氏ではありませんよ?
貴方のレビューはまず原作者個人を批判したいありきなのを、貴方自身が気付いていない。

太平洋戦争を始めた日本という国について原作者がどう考えているのか、
いかに当時の上層部の無能だったかも、原作にはきちんと書いています。
ですが「私が書いたくらいのことは分かってしまうのです。怖いものです」と書いていますね。要は私くらいになりますと原作を読まなくてもわかると。
いやいや全然読み取れていないじゃないですか?
読まずに「原作が内在する危険性に気づいて~」等とよく言えたもんです。
逆にあの映画のペラペラな内容で、本屋で原作の厚みを見てページ数が多すぎると疑問を持ちませんかね。どれだけ映画が端折っているかわかるもんです。

朝日については私はちゃんと「今は」と書きましたよね?
メディアはいつでも日和見で金の亡者に過ぎません。社会の公器だなんて笑止です。

ケイ
Sebastianさんのコメント
2014年3月1日

 ご指摘のとおりです。原作は読んでいません。あくまで、映画を見て思ったことを率直に書いたまでです。なぜなら、このレビュー欄は基本的に「映画」についてのレビューだからです。ですから、「原作を読んでいないことがバレバレ」とおっしゃられても、「はあ、そうですか」としか言いようがありません。しかし、映画をきちんと見れば、原作者の思想、ものの考え方について、私が書いたくらいのことは分かってしまうのです。怖いものです。
 それより、「朝日新聞が反日」ですって?もう少し本質を見て下さい。朝日の体質の根本は、「平時は一見デモクラシー(反日的)」、「有事はナショナリズム(国家主義)」なのです。それは、戦前から戦中の朝日の姿勢を見れば明らかです。それは今でも全く変わりません。東日本大震災の前後の論調の違いを見れば明らかです。

Sebastian
ケイさんのコメント
2014年3月1日

はじめまして。
原作を読んでいたら出てこないような感想を書かれているので、
読んでいないのがバレバレです。
あの映画を観て、原作者を断罪するのはいかがなもんでしょうかね。

朝日については、愕然するとか笑止千万ですよ。
メディアはいつでも金儲けが中心。
ご心配なく。朝日は今は反日が社是です。
その社是は別としてただ単に金儲けの為にこの映画に乗っただけの事。
百田氏は複雑だったでしょうけど。

合コンのシーンのセリフは、原作では朝日新聞の反日記者が言うセリフというのはご存じないでしょう?

ケイ