「優しさと苦しみは一対」永遠の0 メイばばさんの映画レビュー(感想・評価)
優しさと苦しみは一対
最近気になっている俳優のひとり岡田准一さん主演と言うのと、
今読んでいる本「海賊と言われた男」の原作者百田尚樹さんの作品と
言う事でこの映画観ました。
見終わり、戦争の悲惨な場面も多い中、人の美しい心と優しさ素直に感じられ、
おこがましいと思いつつ、清々しい気持ちになりました。
この苦難な時代に生きたにも関わらず誠実に正直に愛する事を何よりも大切にし、
それを強固に守りぬいた宮部さんに心惹かれました。
戦友として関わった人の死にいつも向き合い苦しんで行く様は痛々しい。
出会った人々に生きろと言い続けたけれど、どうする事も出来ない現状に虚しさだけが
募っていったのでしょう。そして最後は特攻として散って行く!
零戦から大石に戻れと指示する場面の静かな表情の宮部さん、いや岡田さんはもう何かを
悟ったようでしたね。
川で大石と宮部が語り合うところ、妻と子供に会いつかの間の幸せ、又別れのシーン、
また宮部と大石賢一郎の関わりが明白になってからの語部の様な夏八木さん素敵です。
この映画でまた夏八木勲さんとお会いできてよかった。後半の彼の言葉は私の胸に沁みました。
ベテラン男優方皆存在感あり、素晴らしいです。
また数々の日本語の美しさ、深い意味とか、繊細な表現に魅せられました。
それと戦闘機が飛んでいる、また爆破されるシーンはアニメを観ているようでした。
あんなに上手に操縦できて旋回したりできたのでしょうか?
最後に岡田さん、俳優としてのあなたの力量観させていただきましたよ。
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