劇場公開日 2013年12月21日

「原作を、それほど損なわず頑張りました。」永遠の0 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作を、それほど損なわず頑張りました。

2013年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

130万部の同名の大ヒット小説の映画化。本日二本目。そして、今年(2013年)最後の作品です。

実は(と言うか、当然に)原作も読んでいて、今回の映画鑑賞のために再読してみました。泣きました(苦笑)。

その原作の感動がどこまで、映画で描かれていたtかというか、う~ん、70%かな?多くの場合、小説を映画化する場合、細かい描写は簡略化されたり、表現や舞台の一部が、時代に合うように書き換えられてしまったりするわけですが、この作品の場合も、その洗礼は避けては通れませんでした。600ページ近い小説を、そのまま映画化するわけには行かないわけで、省略したり、書き換えられたりしていました。ですが、多くは、原作のとおりで、原作を読んでいても、ギリギリ意味が通る程度の改変と私は思いました。

でもやっぱり、感動度合いは、原作のほうが大きいですね。あの長い話があってこその感動なわけで、それが簡略化されると、少なからず、話の辻褄が微妙に合わなくなったりします。今回は、ギリギリ辻褄は合わせていますが、それでもなお違和感は否めませんでした。

映像的には、やっぱり、CGはCGですよねぇ。アメリカの作品では、CGだとはわからない程の品質のCG作品(本日一本目の『ゼロ・グラビティ』もそう)が、数多く生み出されていますが、二本の場合は、まだ、CGはCGとしてハッキリと見て分かる程度の品質ですね。そこがちょっと残念。

私の場合、原作を何度も読んでいたので、原作との違いに少なからず違和感が有ったわけですが、原作を読まないで、この映画だけ見れば、それはそれで充分、感動的な内容になっていたと思います。

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勝手な評論家