「破壊王エメリッヒ」ホワイトハウス・ダウン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
破壊王エメリッヒ
ナカトミビルがホワイトハウスに変わっただけの『ダイハード』のリメイク・・・のような作品。
離婚して娘をホワイトハウスに連れて行くことになったジョン。面接官は警護の偉い人になっていた同級生(?)キャロル(ギレンホール)だった。かつてのジョンを知る彼女は真っ先に彼を不採用にしようとしていた。そして25年間大統領の警護を務めてきたマーティン・ウォーカー(ジェームズ・ウッズ)が引退挨拶。、そんなときホワイトハウスで爆弾テロ。手際のよい謎の武装集団がツアー客やVIPを人質にホワイトハウスを占拠するのだ。
オープニングが黒人大統領を称える内容の愛国心いっぱいの内容かと思っていたが、さすがにオバマ大統領の平和政策をそのまま支持したような良心的なメッセージがあった。中東から兵士を撤退させるなどの内容はまさしくオバマ政策そのもの。
『ダイハード』でのホリーの役割は11歳の娘エミリー(ジョーイ・キング)。娘を守るため、そして娘の尊敬する大統領を守るためジョンは大活躍する。エメリッヒ監督も自作の小ネタを絡め、人柄が表れてるかのよう。4億ドルを用意せよと犯行声明を出したものの、右翼や武器商人というさまざまなジャンルの傭兵を集めたテロリスト集団。はたして目的は何か?と思っていたら、黒幕はマーティン!息子を秘密作戦で殺された恨みを大統領にぶつけたのかと思えばそうではなく、中東を核ミサイルで殲滅させるのが目的という恐ろしい計画だった。
大統領のジェームズ・ソイヤーが死んだと思われ、急きょ副大統領が新大統領に就任。そしてその副大統領が乗った飛行機も爆破・・・さらに国務長官?が大統領に・・・ってギャグかと思った(笑)。最後にはその新新大統領がホワイトハウス空爆を命令。その危機の寸前、エミリーが大統領旗を振り、空爆から危機を救う!なんてところは感動的。マスコミに知られてしまったのは、彼女が犯行現場を決死の覚悟で撮影してブログに投稿したため。7億回の再生なんてのも笑える。