「賛否分かれていますが私は嫌いじゃないです。」ロボコップ Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否分かれていますが私は嫌いじゃないです。
普通に面白かった。
私は嫌いじゃなかったです。
まず設定の作り込みが丁寧。
完全な存在であるロボットに何故人間を融合させる必要があったのか。
ロボコップ誕生の説明を丁寧にしている点に好感が持てます。
ロボコップ自体のフォルムも良い。
今回特に印象的なのがメタリックブラックのボディ。
スタイリッシュであり疾走感もある本作のロボコップ。
この色彩も一応の(下らないですが)理由があり、その理由が故に終盤のクスリもあり。
また右手が生前のマーフィーの手であるという設定も良い。
表で出ている生身の体が顔と右手のみ。
ということもあり、この右手に注目して観ていると中盤と終盤の行動にグッときます。
この点は注目いただきたい。
アクションも悪くなかった。
予告編で出ている大量のロボット兵との戦闘シーンは腰が安定していて良かった。
終盤近くの工場カチコミシーンはその無双振り、歩みを止めない不屈さも良かったです。
あとは随所に差し込まれる右翼系番組。
サミュエル・L・ジャクソン演じるパット・ノヴァックの極端過ぎる論調。
テレビの恣意的な流し方等、この映画を引っ張る役割を果たしていました。
正直な話、設定の作り込み/語りに注力し過ぎたが余り、敵との対峙が結構アッサリ。
ロボコップが対峙する敵が複数おり、その関係が薄く話の分断感があり若干の物足りなさを感じたのは確か。
爽快だったポール・バーホーベン監督による「ロボコップ(87)」と比べるとラストに見劣りがするのは否めない。
ですが、全編通して平均的に楽しめる作品だったと思います。
オススメです。
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