キャプテン・フィリップスのレビュー・感想・評価
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米軍の宣伝映画ですな、これは。
ソマリアで海賊がコンテナ船を乗っ取るものの、乗っ取りが半ば失敗だったことを悟り、救命船で逃げ帰ろうとする海賊によってコンテナ船の船長は人質として連れ去られます。
しかし全知全能の米軍の「活躍」(というよりも陰謀と言うべきだと思いますが……)によって、海賊どもはやっつけられ、船長は無事に救出されるという映画です。
めでたしめでたし。
米海軍の全面協力なので、宣伝映画だと思えば良いのかも知れませんが、それにしても「米軍が悪党と認定した相手に対しては、どんな嘘をつくことも許されるし、最初から皆殺しにする前提でいても許される」みたいなメンタリティには、辟易とさせられます。
ストーリーとしても、引き伸ばされ引き伸ばされて薄っぺらい話だとしか言えません。
実録物の弱みがモロに出ているという感じです。
アメリカ人にとっては、こういう船長であっても「英雄」としてもてはやされるというのが、私には不思議です。
だって私は日本人なものですから。
ベトナムで捕虜となって生還しただけで英雄と言われ、上院に当選し、大統領の有力候補にまでなってしまう人がいる米国と、生きて捕虜になることを恥辱と感じる日本の差っていうんでしょうか。
その場に居るかのような映像と迫真の演技
緊迫感が半端ではない
緊張の糸が切れた後がリアル
【フィリップス船長の漢気に心震わされ、ポール・グリーングラス監督が描くソマリア海賊のリアルな恐ろしさと海賊に走らざるを得ない海賊の姿及びソマリアの政治的背景に重い気持ちになった作品。】
ー 冒頭、痩せこけた、たった4人のソマリア人海賊があっという間に高速船でマークス・アラバマ号に近づき、銃を持って乗っ取るシーンの緊迫感が凄い。ー
・4人を演じたキャストが皆、ソマリア系である事と、彼らと映画制作陣とのパンフレットに記載されていた対談も神妙に拝読した。
キャストの一人を演じた B・アブディの言葉”海賊行為は許されないが、彼らの生活背景は理解して欲しい・・”が、心に残る。
・ポール・グリーングラス監督の描き方が、(実話がベースだからかもしれないが、)ドキュメンタリータッチなのも、今作のリアリティ感を増していたかと思う。
・キャプテン・リチャード・フィリップスを演じたトム・ハンクスの、鼓舞した勇気とは裏腹に、死に対峙する恐れを表現した表情も素晴らしい。
・隠れていた乗員たちが海賊たちに決死の思いで反撃する姿や、大統領指示でネイビーシールズが出動し、海賊たちの隙を伺う姿。
海賊たちがアメリカの軍艦の威容を見上げた時の、絶望的な表情は忘れ難い・・。
ー アメリカの巨大な軍事力に抗う、自分たちの無力な姿・・。ー
<今作が見応えがあるのは、劈頭、ソマリア海賊たちの貧困生活シーンが描かれていることに加え、彼らを単純な”悪”として描いていない所であるのは間違いない。
ポール・グリーングラス監督始め、映画制作者たちのソマリアの過酷な政治的背景を盛り込んだ今作製作のスタンスに敬意を表したい作品である。>
<2013年11月30日 劇場にて鑑賞>
臨場感がスゴイ
本当はSEALsですね。
さすがに実際に起こった事件を元にしているだけあって、最初から最後まで緊迫感溢れる作品でした。
そして何より出演されている役者さんたちの演技が素晴らしかったですね。
海賊から解放された後のT・ハンクスの演技は勿論、海賊役を演じた役者かんたちも本物かと見紛う程迫力がありました。
実際には最も酷い状況だったみたいですし、乗員たちは船会社を訴えていて、フィリップス船長は悪役になっているみたいですし、ソマリアの現状についての説明が若干不足しているのも気になりますが、完全にアメリカ寄りという訳でもないのが救いでしょうか?
字幕で鑑賞したのですが、SEALsの表記がずっとSEAL になっていたのが気になりました。SEa,Air&LanS(最後のsは小文字になりますが)の略ですし、これくらいの事は 翻訳される方なら常識のような気もしますが(^-^;
ラストの演技には脱帽
名優トム・ハンクスをも喰う海賊リーダーの名演
個人評価:4.2
息をするのも忘れる様な緊迫感。人質モノの映画では、この作品ほどリアルな恐怖を表現している作品を他に知らない。
それはトム・ハンクスの名演と、ソマリア人の海賊リーダー役の黒人によるものだ。この2人の緊迫した人質劇は、実際の事件を目撃しているかのよう。
海賊に手を染めるソマリアの実情と、部下である海賊達との葛藤、そして自由な国アメリカに憧れる青年としての感情が、このリーダーの演技から全て伝わってくる。演技未経験というこの役者の芯に迫る演技が、この物語の作品性を高めている。
オスカー俳優トム・ハンクスをも霞む存在感。
アメリカに憧れ悪事を働くリーダーは、皮肉にも受刑者として、渡米を現実のものにする。彼のその後も非常に気になるキャラクター像ではありました。
重厚なメッセージが込められたスリリングな実話ドラマ
コンテナ船がソマリアの海賊に襲撃され、船長が拉致されて救出されるまでの話のどこが面白いのかと思っていましたが、これは傑作でした。
まず描かれるのが後方から近づいてくる海賊らしき船影をレーダーで補足してからの情報戦。続いて乗船させまいと万策を尽くす防御戦、そして海賊に侵入されてからの心理戦とあらゆるシチュエーションでの攻防がスリリング。しかしそれは序章に過ぎず、映画の大半は狭い救命艇で息を潜める海賊とネイビー・シールズの対決で、交渉人を介したネゴから救出に至るまでのテンション漲る修羅場。作戦完遂後には一介の漁師が海賊に手を染めざるを得なかった政治的背景もきっちり描写して重厚なメッセージも残す辺りはドキュメンタリー出身の監督ポール・グリーングラスの真骨頂。舞台は殆ど海上、登場人物も少ないワンシチュエーションの2時間強をダレ場一切なしでスリリングに観せる圧倒的な作品でした。
ストーリーは単純
対岸の火事ではない
今の時代の海賊とは、小型の漁船と区別がつかず、マシンガンなどで武装して、大型のタンカーに乗り込み人質を取り身代金や貨物を奪うというなんとも乱暴なものだ。
これは実は全く対岸の火事とは言えない日本。もし日本のタンカーが襲われてもアメリカの様に自衛隊が全力で動ける訳じゃないだろう。正直、有事が起きたら他国に頼らざるを得ない状況と世論だ。
確かに紛争があったソマリア等のアフリカの現状は憂慮するべきものだが、この行為はテロリストとまるで同じだ。
そういう国に支援するのは、誰かに搾取されるだけのすぐに消えてなくなる「物やお金」ではなく、自らが生まれた土地で、自立して生きていけるシステムを構築させる手助けをすることだろう。と思う。
すしざんまいの社長がソマリアに漁業事業支援を行って、取り締まりが強化された事もあって海賊がほぼ壊滅したという記事もあります。
経済が犯罪抑止には最重要!!!
安い魚を食べると海賊発生
今あなたが食べているその魚をはどこでとれた魚ですか?
今あなたが食べている、そのはんぺんはどんな魚で作られているのか知ってますか?
あなたが居酒屋で注文し、食べきれずに残したその魚が、ソマリアの漁師の生活を脅かし、彼らに海賊行為をせざるを得ない状況に追い込んでいるかも知れない事をしっていますか?
海賊?
大昔の話でしょ?
平和で物が溢れた幸せな日本に住んでいるあなたには知らない世界がある
そして知らなければいけない世界がある
それを教えてくれるこの映画をみて、世界の片隅で起こっている悲しい現実をしるべきだ
インスタ映えする食べ物を注文し、食べずに捨てる先進国
カラフルで見栄えの良い食べ物で、あなたが満たしている、そのわずかなくだらない欲望の為に、どこかで誰かがくるしめているかもしれない世界の現実をあなたは想像できるのか?
世界の現実をしらない人間に一生わからない話だろう
この映画は実話である
そこにハリウッド的なアクション映画を求めてはいけない
世界の片隅で起きた悲しい実話を、アメリカの一市民である船長の目線で描いたある意味一つのドキュメンタリー映画だ
この映画をみて、少しでも世界の片隅で起きている悲しい現実を知って欲しい
2009年に実際に起こった海賊事件を、緊迫感たっぷりに再現してるけ...
初めてだこんな映画!新ジャンルの海賊物。 今まで海賊物と言ったらイ...
いや面白かった
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