「エリジウムの描写があっさり」エリジウム αさんの映画レビュー(感想・評価)
エリジウムの描写があっさり
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設定は面白そうだと思ったんですが、タイトルに冠されているエリジウムの描写が薄いなあ…と。
地球の貧民街の猥雑な感じは、監督の前作「第9地区」のスラムも彷彿とさせる描写力でさすがで、想像していたよりもそこでの戦いがほとんど。シャールト・コプリーが演じているクルーガーとの戦いもだいたいが地球。
エリジウムも徹底管理された社会というわりに、迎撃システムとかザルすぎない?とツッコミたくなるのだけど…。スペースコロニーなのに密閉されてないデザインとかは目新しかったですが(どうやって気密性保ってるんだろう)。どんな病気でも一瞬でも治してしまうほどだから、寿命も長そうだし(死なない?)、エリジウムの社会システムももう少し描いてくれると面白かったかなあと思いました。
ジョディ・フォスターのデラコート長官も、あのエリジウム社会では異質な過激な性質の持ち主のようだったけど、どうしてそうなったのかとか。ドラマがなく、わりとあっけなく御臨終。
そう思ってここのサイトの映画評論を読んだら、なるほど監督が結局あんまりそっちには興味なかったのか…というところで納得しました(笑)。確かにそれなら次はもっと吹っ切れて作ってほしいですね。
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