「このクソみたいなすばらしい世界 その表現力に感服」エリジウム willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
このクソみたいなすばらしい世界 その表現力に感服
「第9地区」で斬新で衝撃的なデビューを飾り、社会情勢をうまく織り交ぜ、類稀なセンスで興奮させ、考えさせる、展開が小気味いい素晴らしい監督 この作品で大ファンになりました。
近未来の地球で極度に格差社会が進行し、超裕福層はぬくぬくと快適な暮らしをし地球の貧困層を虐げる、科学医療は大幅に進化、治せない病気はないという世界。
家族や大切な人を救いたいという誰しも願う思いと、暴力的な人間の本質、低所得層は格差を抑えられない政治や国に対しての不満が爆発し、無法地帯で犯罪や違法侵入を繰り返す 元々は一般市民である人間もこんな世界だと人格も豹変してしまうのは仕方ない
展開の読めない引き込まれるストーリー、興奮する戦闘シーンと世界が抱える社会情勢が合わさり、世界に警鐘を鳴らすこの作品にずっぽりと浸り魅了されました。 これからの映画を担う素晴らしい新監督誕生に賞賛と、今後に期待
前作を思い返してこの作品を思い起こすと、この監督はサッドエンドを好む 決してバッドエンドではないものの、何かどうにも拭いきれないもどかしさが残る この監督の思いが、伝えたい気持ちが画面から溢れてくる この気持ちは、今生きている世界に似ているものがある
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