推理作家ポー 最期の5日間のレビュー・感想・評価
全7件を表示
繰り返される悪夢から逃れる方法
大好きな19世紀ものとしては、ちょっと不満。今春のシャーロックと比べてしまうと、どうしてもね。謎解き/サスペンス部分に、今一つの捻りがあっても、って思います。それと、R15だよ、やっぱり。12歳の少女を煙突逆さづりにするわ、病的肥満のおじさんをスイングするギロチンで腹から真っ二つにするわ、もーーーーーグロ過ぎるし。19世紀のレクターかよ。
妻を亡くした後、BLACK DOGの様に付きまとってきた孤独・絶望に、再び苛まれるよりは、殺人誘拐犯の差し出した「毒」を口にし、彼女の隠し場所を訊き出す可能性にかけたポー。何の迷いも躊躇もなく。ここですよね、見どころって。他に手は無いのか、なんて考えもしない。
舞い落ちてくる粉雪を見上げながら、おそらく絶命したポーは、偶然通りかかった老人に犯人の名を告げる。刑事は犯人の逃亡先であるフランスへ先回りし馬車に乗り込んで来たところを撃つ。ルーク・エバンスがやたらかっこ良い!
ポーがその知性の全てと命を懸けて守ったものは、孤独と絶望感から救ってくれたエミリー。戦った相手は、自らを再びそこに陥れようとする狂気。Black Dogは悪夢障害の症状。逃れる手段は、命を賭けることだった。って事で。
もう一捻り欲しかったけど。
雰囲気好きなので、良かったです。
飽き飽きする内容です。
は~(ため息)
犯人結局ポーの異常愛読者か。ベタ過ぎるだろ。
内容も意味も無くグロいし最初の推理で手は大柄って言っときながら犯人普通の体系やもんな。そこの推理は?
意味の無い展開が多すぎ。場面がほとんど暗い。全然気持ちが入りませんでした。
犯人との推理戦?
レンタルDVDで見ました。
<キャスティング ☆>
個人的には可もなく不可もなく…。惹きつけられる方がいなかったので星1つ。
<ストーリー ☆>
ベースは悪くないと思いますが、そこまで魅力的ではないかな。
殺人の場面の残忍さが強調されています。そういう方がいい人もいるんでしょうが、個人的には好みではありませんでした。ポーの生きた時代をリアルに再現しようとしたんでしょうが、それにしても画面全体が暗すぎると思います。暗いなりのスリルの演出があるかと思いきや、その点は中途半端に感じました。
推理戦としてもあんまりドキドキしなかったな…
特別、ポーが知的な人物にも見えませんでした。
以上をふまえて辛めの1.5点です。
インスペクターが最高
モルグ街の殺人から始まる、薄暗い映像。街中や警察、石畳に潜む影。陰翳が当時の時代を思わせて引き込まれた。展開も早いし、ポーと組む警部が端正な顔と胆力の持ち主で、かなりの割合で、彼を観ていた。フランスに於ける馬車の中が最高。
犯人の記憶。
謎の死を遂げたといわれているエドガー・アラン・ポーの
最期の5日間を大胆な発想で描いたといわれる異色作。
もしも~…という設定に目新しさはなく、あるのはただただ
おどろおどろしい殺人手法とそのスプラッター具合である。
うわ~!(って観ちゃってから言っても仕方ないんだけど)
けっこう辛い場面があるので、苦手な方はご用心のほどを…
雰囲気としては殺人の不気味さがよく出ていたんだけど、
とってつけたような推理や「え?今どうやって?」のような
マジシャンかと思われるような誘拐手法など、どう考えても
あの時代にそれは…と思われる点が多いが、細かいことを
考えずに、怖~い!!と思って観るにはうってつけの作品。
原題「THE RAVEN」の如く、スクリーンに大鴉が何度も映るので、
その姿を観ているだけでもけっこう不気味。鴉には何の罪も
ないんだけど、やはり不吉感を醸し出すにはうってつけの鳥。
という訳で内容は、ポーの小説通り残虐な殺人事件が相次ぎ、
そこに気付いたフィールズ刑事が彼の周辺を捜査し始める…
といった内容で、ポーの恋人エミリーが犯人に誘拐されてしまう
あたりから一気に恐怖度と推理が深まっていく…。
いや~もう何と言いますか、内容如何よりも不気味な映像美。
そこに古典を感じるか?といわれると、う~ん…なんだけど^^;
面白いには面白いです。グロい描写を除けばね。。。
J・キューザック。ご本人ポー氏と風貌が似ているそうです。
この人演技面では文句なしに入り込むので巧い!そのあたりは
問題ないのですが、あとはもう彼の顔の好き好きですね(失礼)
私など当然(スイマセン)刑事のL・エヴァンスに観惚れてしまい、
お、脱いだ!いい身体だ~!!なんて違う方面に肩入れして。
何かこう、犯人像が分かってきたようで分からないイヤな展開、
閉じ込められたエミリーの息遣いには、こっちまで窒息しそう…。
タイムリミットが設けられた展開は巧かったかな。
ただねぇ、このミステリーの難点は…。その、犯人像ですかね。
いいですか、よーく顔を覚えておいてくださいませ。
けっこう暗い画面なんで、よーく観ておきましょう。
登場人物は少ないんで、あーこの中の誰かが犯人だな。とは、
想像がつくんですが、おそらく違う方向に犯人は存在してます。
よくこういう推理物って、エェっ!?と思う人物が犯人だったり
するじゃないですか。それはいいんですが、エェっ!と思える
ためには記憶に残っていないと…っていう、つまり、そこです^^;
心して観た方がいいかもしれません。
あんな昔に、よくあんな機械を揃えられたもんだよな~とか、
どの時間を使ってあんな仕掛けを仕上げてたんだ!?と鑑賞後の
謎が多い作品ですが^^;
ポー氏の最期…(何かここは悲しすぎるなぁ)とそこへ向かうまでの
迫真の演技(もちろんジョン・Cの)は、観応えあるかと思われます。
(江戸川乱歩の名前の由来を知ったのは子供の頃。巧いっ!と感心)
ミステリーファンの人だけでなく、是非1度は観ても損は無いよ!
あの有名推理作家であるエドガーアラン・ポー自身が、彼の小説作品以上にミステリアスな謎の死を遂げていたとは知らなかった!そしてその彼の最後は今も謎の間まで死因は特定されていないらしいと言う事で、その死に纏わるミステリー物語が誕生したと言う訳だけれども、創作劇としても、とってもミステリアスで、話しの中に、どんどんと引き込まれて行き、久し振りに楽しめる映画だった!
後から、この作品を観た友人に聞くと、犯人が誰なのか早い段階で気が付いたと言われたが、日頃からめったに推理小説を愛読していない私は、終盤に近くなってやっと真犯人が特定出来たのだ。ちょっと自分は天然で鈍いのかな?
犯人を想像しながら観ていたのだが、真犯人に対する確信が持てなくて、特定する事が出来なかったので、私は最後まで、充分に作品を楽しむ事が出来ました。
それに、この時代のボルティモアの街の雰囲気もこのミステリーストーリーにとてもマッチしていて、風情もあって時代を感じる綺麗な感じで良かったな。
実際には、何処かのセットで撮影されたとは思うのだが、ロケセットの可能性も有るのかも知れないが、このポーの小説の世界感を妨げない様なダークで重厚な風情の佇まいをしていて、映像的にも良かったと思う。実際の現在のボルティモアの街もとっても素敵な街並みで、きっと丁度今頃のシーズンは紅葉が美しいだろうと懐かしさが心をよぎった。
しかし、彼の描くミステリー小説の中で起こる事件を真似た残忍な殺戮の再現の連続殺人事件が起こるくだりは、当然そのシーンの再現となる為に、かなり映像的にグロイし・目を背けたくなるシーンも導入部では展開する為に、心臓が弱い人や、グロイ系の映画が苦手な方には、あまりお薦め出来ないかも知れないね。
映画館では私の斜め前の中年女性は、そのシーンを凝視していたけれど、血を見るのが苦手な私には、凝視は出来ずに横を向いてしまいました。
しかし、そんなグロサを観ても、映画が嫌にならず、最後は面白かったと思えるのは、何と言ってもジョン・キューザックが熱演していて恰好良いのは言うまでもないけれど、ポーの恋人のエミリーを演じたアリス・イブにとっても好感が持てて、良い感じだったので彼女に救われた感が有る。それにエメット刑事役のルーク・エバンスも思いの外良い芝居を見せてくれるのだ!
ポーが追い詰められて苦悩して行く様が観ている私達にも、ポー同様な緊張感を与えてくれて物語の中へとどんどん惹き込まれて行く要因の一つだ。
回想から始まるこの映画は、またファーストシーンへと戻って行くが、その頃にはすっかりこの物語の登場人物の一人にでも自分がなってしまった様な錯覚すら覚えてしまう。
秋はやはりじっくりとミステリー映画を大画面で楽しむには持ってこいのぴったりシーズンの到来だ!読書の秋、エドガーアラン・ポーのファンには当然の事、そうではない人にも是非映画館で観て頂きたい映画の1本です!
可もなく不可もなく
サスペンス的な映画かと思って観てみたが、
良くある普通のドラマだった。
エドガー・アラン・ポーは実在していて、
史実でも謎めいた死を遂げたらしい。
その謎の死を題材にして
模倣犯との対決を絡めたストーリーとして映画にしたみたいだが、
これといって、対決シーンが凄かったり頭脳戦が凄かったりすることもなく、
当たり障りのない普通の映画になっている。
どこかで観たことあるような展開しかおきない。
別につまらなくもないが面白くもない。
全7件を表示