「タランティーノ版「許されざる者」の趣き・・・」ジャンゴ 繋がれざる者 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノ版「許されざる者」の趣き・・・
ジェイミー・フォックスがかっこよすぎると思うけど、興味深い内容だった。西部劇なのに、ネイティブ・アメリカンを一切出さないところが、いかにもタランティーノらしい。こんな西部劇もあっていいのかな。黒人への差別を真正面から描いている。差別するものは断じて許さない感じ。題名から、マカロニ・ウエスタンへのオマージュだということはわかるし、あの主題歌が流れてきたところで、わくわくしてきた。でも、タランティーノ史上最高傑作とかいうふれこみには期待しただけにいまいち。いつものことながら、長すぎる。ジャンゴが欠点とかほとんどなくて、奴隷だったけどスーパーマンなので、感情移入がしにくい。敵役のレオはヒステリックなワンパターン演技で、観飽きた感じ。その点がマイナス要因だと思う。アカデミー助演男優賞二度目のクリストフ・ヴォルツと、かなり化けて楽しそうに演じていたサミュエル・L・ジャクソンはよかったけど・・・ うれしかったのは、元祖ジャンゴ、フランコ・ネロがカメオ出演していたこと。粋なことしてくれるね、タランティーノ!
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